人もねこも一緒に支援プロジェクト
小池英梨子
某市のケケアマネさんからの相談がありました。70代後半のおばあちゃん一人暮らし。生活保護、軽度の認知症です。人もねこも一緒に支援プロジェクトとして関わる多頭飼育ケースとしては5ケース目です。
さっそく家庭訪問にケアマネさんと伺うと、お家の中はとても綺麗でした。軽度の認知症とはいえ、飼い主さんのおばあちゃんはとてとしっかりされていて、今までは不妊手術してたんだけど、3年前から身体が弱ってきて、病院に連れていけなくなってしまったそうです。それで、増えてきてしまい、今では金銭的余裕もなく、手術ができなくなったそうです。
でもこのままでは無責任な飼い主になってしまうと、おばあちゃんからケアマネさんに猫のこと相談できる先を探して欲しいと依頼したそうです。
多頭飼育ですが崩壊まではいっていません。成猫が6匹、子猫が11匹・・・。
基本的に人もねこも一緒に支援プロジェクトは保護はしません。シェルターではないからです。でも今回のケースに関しては、地元のボランティア団体さんの協力を得ることができたため、子猫の保護、里親探しを実施することにしました。
計11匹の子猫を、5匹はボランティア団体さんに保護していただき、6匹は、ねこプロ代表の小池が個人的に保護し、ケアをしたのち里親さんに譲渡しました。
外中自由飼いの猫さんたちは、一度に捕獲するのは難しく、1週間かけて5匹の不妊手術を実施しました。手術を受けた成猫たちと、飼い主さんが穏やかな余生を送れるよう見守っていきたいと思います。
(ニュースレター58号/2020年1月)