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DV子どもプロジェクト
54. 傷つきを抱えた状態にとっての“安全な”つながり

活動会員 福田央子

 

「トラウマと解離」のテーマについて、NPO法人レジリエンスの中島幸子さんにお話をうかがいました。トラウマによる生き辛さや、神経生理学的な観点からのダメージ、解離の状態をより具体的に理解する手がかりなどを学ぶことができました。

 

その中でも特に、傷つき生き辛さを抱えた状態を生きる中で、今より先への期待・希望を全く感じることができなくなったO%の状態から、1%でも“感じられる”状態に変化することの意味がとても大きいのだというお話がとても印象に残りました。希望を“感じられる”状態になるためには、「(自分は~)できる」という感覚を積み重ねること、安全でいること、そのためには人とつながっていることが大切であること、しかし同時に傷つき生き辛さを抱える状態に伴うshame(恥)の感覚もまた誰かを思い誰かといることによって生じるものであるということも、忘れないようにしたいと思いました。

 

スタッフから、解離がある子どもにとって、派遣プログラムが少しでも安心できる場や、安全なつながりや希望を感じてもらうことにつながる場であるためには、どうしたら良いだろうか、という問いかけがあり、それについて話し合うこともできました。

 

希望を全く感じることができない状況が続く中を生き抜くために解離が起きると理解したとき、限られた機会の中でどんなことができるか。中島さんからは、言葉だけでなく、態度や見送る姿勢など、相手を大切に思っていることを自然な形で伝えることの重要さも教えて頂きました。

 

一度の出会いで伝えきれることではないかもしれませんが、大人同士が安心感のある関係性でつながっている姿を示すこと、継続して活動を続ける中で大人が子どもを大切に思っていることが伝わる場が変わらずにある、ということもまた、安全なつながりを感じる手がかりとして意味があるように感じられました。これは、これまでの子プロの活動を振り返る中で見えて来た活動の意義でもあります。

 

出会う機会のあり方や解離している子どもの状況や状態などによって、外からの働きかけが子どもの心に響く強さや響き方も様々ということを意識しながら、子どもが「(自分は)~できる」と実感できる工夫や、より安心できる出会い方や言葉のかけ方をみんなで考えていきたいと思います。

 

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【2017年6月~12月の活動】

2ヶ所のDVシェルターにて派遣プログラムを実施しました。この間、団体では6、8、10、12月の4回実施し、子どもは14名が参加しました。施設では7、9月の2回実施し、子どもは17名、おとなは15名が参加しました。12月には、NPO法人レジリエンスの中島幸子さんをお招きし、「トラウマと解離」をテーマにしてスタッフ研修を行いました。

 

(ニュースレター54号/2018年1月)


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