理事 下地久美子
4月12日(日)に、12回目となる「春の交流会」を、大阪第3ビルRHYホールで開催しました。毎年この催しを楽しみにしていただいている方も、また初めてご参加いただいた方も大勢お集まりいただき、和やかなひとときとなりました。
パールノート(村本邦子&長川歩美)によるピアノ演奏で幕を開けた「春の交流会」。ベートーベンやバッハ、ドビュッシーなど、どこかで耳にしたことのある曲が中心で、心の中でメロディーを口ずさまれた方が多かったのではないでしょうか。
後半は、当NPO理事の団士郎先生のトークライブ。「ここだけの家族の話」というテーマでお話しいただきました。
何気なく観た映画『思い出のマーニー』からはじまり、産みの親と育ての親、『クローズアップ現代』で放映された「こうのとりのゆりかご」のその後、そして「エリザベス・サンダース・ホーム」で育った男性の話へと、縦横無尽に話が広がり、団先生ワールドにすっかり引き込まれてしまいました。
血のつながりだけが家族ではないし、「家族」ってなんだろうと、改めて考えさせられ、その問いにはいくつもの答えがあり、正解も間違いもなく、「家族とはこういうものだ」と決めつけてしまうことがいかに愚かであるかということに気づかされたように思います。
「家族の神話」にとらわれることなく、いろんな家族があり、いろんな生き方があっていいと受け入れられる柔軟さをもち、家族の問題を家族の中に閉じ込めず、コミュニティの中で助け合うことができれば、もっとひとりひとりが尊重される生きやすい世の中になるのではないでしょうか。
★ご参加いただいた皆さまからいただいた感想をご紹介します!
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◆ピアノ演奏を楽しんだあとに、考えさせられる課題が出され、とても充実した時間が過ごせました。
◆かたすぎず、ゆるすぎず、ちょうどいい空気感でした。
◆子どもの目線や立場で物事を考えることを忘れていたことに気づかされた。
◆親がちょうど 70 代なので、身近な問題に感じました。その時にやれることを一生懸命やっていきたいです。
◆団先生の「専門家は道具」という言葉、なるほどと思いました。
※来年は、7月3日(日)に「夏の交流会」を開催します。たくさんのご参加をお待ちしています~!
(ニュースレター49号/2015年11月)