■目的
2002年12月、当NPOホームページの掲示板に「DV被害にあった女性を守る法律ができて支援は整ってきたけど、DV家庭に育つ子どもへの支援がない」という声を受けて、DV子どもプロジェクトは設立しました。①DV家庭に育つ子どもへの予防的支援、②専門家集団への意識啓発、③一般社会に向けた意識啓発を目的として、①母子プログラムの企画・実施、②対人援助者、対人援助を学ぶ大学生・大学院生を対象にした講座・研修の企画・実施、③一般社会に向けた報告書や冊子の作成を行ってきました。
現在は、場所を設定して親子にお越しいただく来所プログラムから、親子が生活するDVシェルターに私たちが出向いて行う派遣プログラムを月1回行っています。プログラムの内容も、暴力への対処やストレスマネジメントなどの心理教育プログラムから、親子に馴染みのある工作遊びや身体に働きかけるプログラムへと、親子やDVシェルターのニーズに合わせて実施してきました。暴力のある生活を生き抜いてきた親子とともに、あたたかい関わりや楽しむひと時を通して、人とのつながりを安全に経験する場の提供を目指します。
■あゆみ
2002年12月 DV子どもプロジェクト設立
2003年9月 三菱財団助成金事業「トラウマを受けた子どものための援助プログラム」
2004年1月~4月 来所プログラム実施(全6回:クローズド・グループ)
2004年9月 『トラウマを受けた子どもへの予防的危機介入のためのプログラム作成および試行的実施プロジェクト~DV家庭に育った子ども支援プログラム作成の試み~報告書』発行
2005年10月~12月 派遣プログラム実施(全4回:クローズド・グループ)
2006年10月 ドコモ市民活動団体への助成金
2007年8月~ 地域での派遣プログラムスタート(月1回、オープン・グループ)
2007年9月 『DV家庭に育った子ども支援の試み~派遣プログラムの展開~報告書』発行
2009年3月 立命館大学法科大学院・平成19・20年度文部科学省教育推進プログラム「地域密着型司法臨床教育の模索と拡充」事業の一環として、
『子どものレジリエンスを引き出すワークブック~もうだいじょうぶ!!』
『子どもたちのレジリエンスを引き出すプログラム・アイデア集』発行
2010年3月~ 一時保護施設での派遣プログラムスタート