TEL / 
  • トップ
  • おしらせ
  • 活動内容
  • ニュースレター
  • アクセス
  • お問い合わせ
  • 当NPO法人について
  • 会員募集
  • リンク
  •  
  • 報告書・冊子 販売

NPO法人 FLCネットワーク

NPO法人FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク
  • トップ
  • おしらせ
  • 活動内容
  • ニュースレター
  • アクセス
  • お問い合わせ
  • 当NPO法人について
  • 会員募集
  • リンク
  •  
  • 報告書・冊子 販売

 

団士郎理事「気持ちの冒険 こども旅」
6. 掘る

6.gif

6. 掘る

私たちの日頃の生活では、身の回りのたいていのものは商品だ。何でも買うし、買えない物はない。そんな消費者メンバーが、穴場だと教えられた浜でアサリを掘ることになった。そこは京都府の水産試験場の敷地内、港の脇のボート小屋の前の浜だった。事情を分かった職員のはからいで入れてもらったものだ。
 「ほんまに採れるのかー?」、大人も子どもも最初は半信半疑だった。「何だか道具が怪しいし、採れると云ったってしれたものじゃないの」「みんなが食べるほども採れるのかね、金網だ、炭だ、醤油だって、たいそうな用意して」、そう思っていた。
 ところが、教えられたように肩まで水につかって、土木工事のように掘り始めて驚いた。スーパーの冷蔵棚で売られているものより、ずっと立派なアサリがざくざくと、奇妙な貝堀り道具の網の中に、泥や気味の悪い虫も一緒に入ってきた。もう大人も子どももあったものではない。どんどん採れるから、ますます興奮する。二時間もすると浜辺のポリバケツは、どれもこれも山盛りの状態になった。
 ほどよい労働の後に、浜で食べる大アサリは本当に美味しかった。食べきれないほどの収穫に大いに満足した。そして残りは、ポリ袋に分けて職員が自宅に持ち帰って、夕飯のすまし汁の具になった。

(ニュースレター6号/2004年2月)

 


    • 理事長ご挨拶(54)
    • 理事エッセイ(52)
    • 団士郎理事「木陰の物語」(19)
    • DV子どもプロジェクト(72)
    • Vi-Project(63)
    • 人もねこも一緒に支援プロジェクト(4)
    • 夏(春)の交流会報告(16)
    • 団士郎理事「家族日記」(1)
    • 団士郎理事「父子旅」(24)
    • 団士郎理事「気持ちの冒険 こども旅」(12)
    • アドボケイト・プロジェクト(17)
    • 暴力防止プロジェクト(7)
    • 支援者支援プロジェクト(4)
    • 年次大会報告(13)
    • グループファシリテーター養成講座(14)
    • 援助者研修「怒りのコントロールを学ぶグループ」プログラム実践者養成講座(17)
    • ワーキングマザーのためのストレス・マネジメント講座(4)

©2025 FLCネットワーク. All Rights Reserved.