団士郎理事「父子旅」
11. SOHO満足観光客をしていると、金銭感覚はルーズになりがちだ。次はいつ来られるかわからないから買っておこうとか、これくらいならついでに・・・、なんて寛大というか、いいかげんと言うか。 昨日と今日、ホテルのそば、タイムズスクエアーあたりのカフェで朝食を食べた。とくに何という料理を頼んだワケではない。コーヒーとベーグルにベーコンエッグ、サラダくらいのものである。この支払いが二人分でチップも入れて40ドル近くなる。朝飯に4000円はないんじゃないの!と思った。しかしN.Y.は物価が高そうだから相場なのかなあと納得しようともした。ところが聞いてみると、ブロードウェイのあのあたりは、やっぱり高いのだそうだ。アメリカ国内からのお上がりさんがホテルに宿泊して、朝食クーポンなんかをもらって食べに行ってるらしい。 一方、Chiekoに連れてこられたSOHOのこの広々としたカフェ。何が気持ちが良いたって、顔も洗えそうなほどのカフェ・オ・レと美味しそうなパン三人分で6ドル出したらお釣りが来た。 平日の昼下がりのN.Y.、多くの人達は仕事に精出している。街をぶらぶらしているのは、観光客か学生くらいのものである。このカフェも空いているので、すっかり落ち着いて話し込んでしまった。 (ニュースレター23号/2008年5月)
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