女性ライフサイクル研究所 西順子
私が「FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク」に対して思い描くイメージは、昨年、FLCネットワークの会員の方々に、アンケートやインタビューを通して、お話を聞かせていただいた体験が土台になっています。直接的な出会いだけでなく、紙面を通しての間接的な人との出会いであったとしても、ネットワークに所属し、関わることで、「自分だけじゃない」「一人ではない」と、人とのつながりの実感を抱くことができることを教えていただきました。人とつながっていると感じられることで、人と人との間に相互作用が生じ、新たなものが生み出されることに、生きることの尊さを感じました。
NPOとなっても、会員の皆さんが、人との「つながり」を実感できる場、「一人ではない」と感じられる場づくりができればと思いますし、NPOとなったことで、さらにその人とのつながりの層が厚くなっていければと思っています。
では、そういうイメージを思い描きながら、自分には、具体的にどんなことができるのか? まだまだ未知数なのが正直なところです。当面は、立ち上げに向けての事務的なことに追われてきましたが、それも組織づくりとして大事な仕事だと位置づけてきました。まず、私自身が関わる事業としては、来年度に電話相談養成事業を計画しています。女性ライフサイクル研究所でしばらくお休みしていた電話相談は、NPOの事業としてスタートする予定です。電話相談では、様々な人々とネットワークを作りながら、援助を必要としている人のコミュニティへの「橋渡し」ができればと思っています。
これからも、皆さんとの「つながり」を大切にしながら、その「つながり」が拡がるような活動ができればと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(ニュースレター創刊号/2002年11月)