副理事長・西 順子(女性ライフサイクル研究所)
日々の生活のなかで、一番足りないのが、体を動かすこと。体を動かす時間を作らないと今の生活では体力、筋力はどんどん落ちる・・と不安に思いながらも、生活のパターンを変えることはなかなかむずかしく、職場と家の往復で毎日が過ぎる。
この夏、職場の仲間と一緒に赤目の滝にハイキングにいく計画がもちあがったので、こういう機会にと私も参加することにした。実際は、山登りとセットでのハイキングだったが、山登りは息が苦しく、足も重く、他の人についていくのがやっとだった。でも、山を登りおえた後は、山を登ったぞという達成感、爽快感とともに、歩くことがとても気持ちよく感じられた。自然のなかで、体を動かすって、なんて気持ちいいんだろう、こんな感覚は久しぶりだった。これから、体を動かすことを生活に取り入れたいと思った。
昨日、河川敷公園にジョギングに出かけた。公園に出てみると、結構たくさんの人が走ったり、歩いていたりする。ジョギング、ウォーキングする人々、サッカーしている大人、野球している子ども達、魚釣りしている人、子連れで遊びに来ている人々・・皆、思い思いに自然のなかで、自然と触れ合いながら体を動かしたり、お喋りしたりして、自然の心地よさ、体の心地よさを感じている。街の中とは、ちょっと違う光景に、のどかな、安らぎを感じた。公園が一つのコミュニティになっている。私もそのなかの一人として、爽やかな風を肌で感じながら、自分のペースで走ったり、歩いたりしてみた。
自然のなかにいると、開放感がある。開放感のなかで体を動かすと、体が軽やかに感じられる。そんな爽快感って、しばらく忘れていたなと思う。子どもが幼かった頃は、子どもを連れて公園に出かけたり、自然のなかに出かけていたものだが、子どもが大きくなるとそういう機会もなくなり、知らず知らずのうちに、自然と触れ合い、体を動かす生活から遠ざかっていた。でも、自然とのつながり、体とのつながりを取り戻したいなと思う。まずは、休日には、公園に出かけてみよう!
(ニュースレター9号/2004年11月)