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理事エッセイ
15.思春期の子どもたちを想う /西 順子

理事・西 順子

昨年4月から、スクールカウンセラーとして週一回、学校に出向いているが、そこでさまざまな思春期の子どもたちと出会う。思春期と言えば、多感な年頃。体の変化も著しいが、心も大きく変化する時期。子どもから大人へと変化していく節目の年である。学校で出会う子どもたちを見ていると、友達と戯れるあどけなさのなかに、孤独で複雑な内面が垣間見え、子どもと大人の間を大きく揺れ動いているんだなと感じる。揺れ動きながら自立へと一歩踏み出そうとしているそんな子どもたちがとてもいとおしい。

女性ライフサイクル研究所でのカウンセリングのなかでも、時々、思春期の子どもと出会うことがあったが、孤独な思春期の内面の世界が私は結構好きである。思春期の内面の世界に心惹かれるものがある。そこには、表面からは想像もつかないような、心の世界が拡がっている。私が思春期の心に惹かれるのは、自分の思春期、青年期への郷愁かもしれない。今や大人となって、あの頃のように苦悩することもなくなったせいか、とてもその時代が懐かしい。自分とは何か、どう生きていけばいいのか・・現実の壁を前に葛藤し、悩んでいた自分が今となっては懐かしい。だからこそ、今改めて、孤独のなかで模索する子どもたちに、自分の道をみつけていけるよう、道案内ができればと思う。

子どもから大人への橋を渡っていくのは大変な仕事だ。しかも、この時代にあっては、子どもたちは未来に希望を見出しにくい。どうすれば、子どもたちに希望を伝えることができるのか。絶望せず、限界を受け入れながらも、希望を失わない、そんな未来へとどうすればつながっていけるのか。そのためにはまず、思春期の子どもの良き理解者となる第三者が必要ではないかと思う。教師でも、親戚でも、知り合いの大人でも、近所のお兄ちゃん、お姉ちゃんでもいい、子どもが信頼を寄せることができる大人がいればと思う。

当NPOでは、安心とつながりのコミュニティづくりのためのさまざまな活動をしているが、こうした活動を続けていくことが、間接的ではあるが、子どもたちに希望と信頼を伝えていくことにつながっているのだと思う。また、子どもにとっては一番身近な大人である学校の教師らと共に考え、学びあいながら、わずかでも学校コミュニティに働きかけるようなことが、いつかできればいいなと思う。子どもたちが安心して、広い世界へと飛び出していけるよう、私たちが生きる世界、暮らすコミュニティを、大人として見直していかなければと思う。

(ニュースレター15号/2006年5月)

 


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