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理事エッセイ
28.コミュニティで育つ /西 順子

副理事長 西 順子

絵本読み聞かせ、紙芝居の練習、ペープサート作りなど、短大生の娘が保育実習の準備を自分の部屋にこもってしている。実習での詳しい話は知らないが、家で夜遅くまで準備している様子に、園の子ども達との関わりを楽しんでいるのだろうなと想像する。今年20歳になり、来年はきっとどこかの幼稚園で働いているのだろうなと思うと、いよいよ子育ても終わりなんだなとしみじみ思う。

思えば、長女のときは出産後、産休8週あけから仕事に戻ったので、娘は保育シッターさん(ご自宅で自分の子どもと一緒に面倒をみてくれた)に始まり、保育園、保育つきの幼稚園、小学校時代は学童保育と、日中はずっと家庭以外のところで過ごす日常だった。友達や先生と楽しく遊んで過ごすだけでなく、小学校高学年になってからは、下級生の子たちの面倒をよく見ていた。今は、自分が通った学童保育でバイトをしているが、できれば出身の幼稚園で先生をしたかったという娘。残念ながら、その園での募集はなかったが、自分が育ったところにそれだけ愛着を感じているんだなと、私には体験がない感覚なので、へぇ?という感じである。

そんな娘が、子どもが好きで、幼稚園か保育園の先生になろうと思ったのは自然な成り行きだったんだろうなと思う。しかし、娘自身が言うには、「先生になろうと思ったのは、中学のときの、○先生との出会いがあったから」と、先生との出会いが将来を決めたという。でも中学の先生ではなく、自分には幼児教育のほうが合っていると思ったようだ。

親として、娘が一生懸命実習の準備をしている後姿を見ていると、今までコミュニティからもらってきたものを、今度は自分がコミュニティに還元し、次世代の子ども達に伝えていこうとしているように思える(親の勝手な見方であって、娘の思いは別にあるのだろうが)。娘はコミュニティのなかで育ったんだなとしみじみと思う。保育園、幼稚園、学童保育、また小学校、中学校と、子ども時代を仲間や先生と楽しく、また充実して過ごせる場所があったからこそと、周りの方々に感謝の気持ちである。

私自身はというと、子ども時代にそこまでコミュニティに愛着を感じるような経験はなかった。コミュニティへの愛着・・とふと思うと、私がはじめて愛着を感じたコミュニティは、新卒で勤めた学校だったなと気づいた。そこで周りの先輩の先生方から、あたたかい関わりをたくさん頂いた。今の職場にも愛着を感じているが、職場の仲間とのつながりのなかで、自分自身も育てられてきたなと思う。

家庭が安心できる場所であることはもちろん大切なことだが、それと同様に、家庭の外の場所で、コミュニティのなかで子どもは学び、育っていくのだという思いを新たにする。自立していく娘の姿をみていて、周りの人々への感謝の気持ちを感じる今日この頃である。

(ニュースレター28号/2009年8月)

 


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