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理事エッセイ
34.つながり /窪田容子

理事 窪田容子

今年のお正月は、山陰の両親と姉一家の住む家で過ごしました。ニュースなどで記録的な大雪が降ったとさかんに報道されていた山陰なので、いろいろな方にご心配を頂いたのですが、幸い立ち往生することもなく、いつもより時間がかかりましたが無事に到着できました。家に近づくと、一面の銀世界。母が、私の好物のお造りやコロッケ、アジの南蛮漬けなどのごちそうを用意して、心配しながら待っていてくれました。子どもたちは、雪だるまを作ったり、そり滑りや雪合戦をしたり、犬を連れて雪道を散歩に出かけたりして大喜び。晴れてぽかぽかのお天気の日もあり、姉夫婦や甥っ子たちとスキーも楽しむことができました。帰りにはお米やお菓子などをどっさりともらいました。

その後、いとこが前から会いたいと言ってくれていたので、瀬戸内海の周防大島に立ち寄りました。叔父叔母といとこ夫婦が、歓迎してくれて、昼食をごちそうになり、ここでもみかんやお菓子をたくさんもらいました。このいとこ夫婦は、私が中高校生の頃は京都に住んでいて、時々ドライブに連れて行ってくれたり、寿司屋でごちそうしてくれたり、帰省の時には車に乗せてもらったりしました。よく考えてみれば、その頃のいとこ夫婦は私の今の年齢よりずっと若かったのに、そうやって親切にしてくれてたんだなぁ、有り難いことだなぁとしみじみ思いました。

その後、「夕食を食べて帰ったら」と夫の母が連絡をくれ、夫の実家に寄って夕食をいただきました。今年は子どもたちの冬休みが10日までと長かったので、話の成り行きで中の子と末っ子を、6日間ほど預かってもらうことになり、子どもたちは美術館へ行ったり、レストランで食事をしたりと楽しく過ごしたようです。

このお正月にもらったたくさんの人からの優しさに感謝するばかりでなく、過去にもらった優しさにも感謝の気持ちを新たにする思いでした。同時に、つながりの薄れた社会にあって、つながりや優しさに恵まれない状況にある人たちのせつなさが胸に響きます。そのような人たちにとって、お正月など世間の人たちが親族で集まる時期は、寂しさが強まる時期となるでしょう。

朝日新聞に「孤族の国」という現代社会の孤独、孤立を扱った記事が連載されていて考えさせられます。親族や、地域とのつながりを薄める方向に流れてきた社会。そのひずみは、いろいろな形で現れています。昔は良かったと言うつもりはありませんし、昔に戻れば良いというのでもないでしょう。息苦しいつながりではなく、温かく人とつながれるそんな社会のあり方とは、どんなあり方なのでしょうか。人との関係で傷ついて心を閉ざしてしまった人も、人間関係が苦手な人も、誰か気にかけてくれる人がいる、誰かの役に立てる、誰かとつながっている、そんな新たな社会のあり方を私も考えていきたいと思います。

(ニュースレター34号/2011年2月)

 


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