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理事エッセイ
38.一市民としてできること /西 順子

理事 西 順子

元旦の朝、届いた年賀状のなかに、一通の手書きのものがあった。「ご多幸を祈ります」と筆ペンで書かれたその年賀状は、岩手県宮古市重茂半島のOさんからだった。

5月号で書いたが、昨年3月、震災後津波で全部流され、衣服、特に防寒用衣服に困っているというfacebookの投稿を見て、防寒衣服を送らせて頂いたのだが、その後、直筆のお手紙と重茂漁業組合からのお礼状も頂いた。その時も恐縮する気持ちだったが、この新年にも直筆で年賀状を頂いて驚いた。こうして1人1人、たくさんの人々に直筆で年賀状を書いておられるのかと思うと、その「人を大切にする」お心遣いと姿勢に胸を打たれ、深く頭が下がる思いだった。年賀状をきっかけに、お電話でお話する機会を頂戴したが「復興に向けて頑張っています」と明るい声で答えて下さった。

しかし、重茂漁業組合のホームページは今も閉じられたままである。津波以前は、三陸産わかめや昆布など、海産物のネット販売もされていたと知るが、津波で800隻あった舟はほとんど流され、残ったのは14隻。地域は壊滅的な被害を受けている。漁業の復興には大きな困難が伴っていることは想像に難くない。ネットで検索すると、重茂半島を支援する取り組みもおこっている。私にできそうなことと言えば「小さな点」に過ぎないが、このご縁を大切に、継続して重茂半島を応援できることを見つけていきたいと思う。

このご縁も、震災後、いてもたってもいられずにはじめた、Twitterやfacebookでの、つながりがきっかけだ。Oさんの息子さんが友人に呼びかけ、その友人を仲介してのこと。ITには専ら弱い私だが、インターネットはバーチャルではなく、個人と個人をつなぐ新しいコミュニケーションが生まれる可能性があることに、世界が近くなるような不思議な感覚だった。

Twitterでは、ときどき「震災」「虐待」「性暴力」「DV」をキーワードに情報をおっているが、そのなかで、さまざまなNPOや団体が、被災者支援、被害者支援を行っていることを知った。有意義な活動を展開されていることに目を見張ると同時に、では私に何ができるのかといつも問われる思いだ。知人が、震災後、毎月一定額を決めて寄付をしていると聞き、継続した支援に頭が下がった。私もその方法を参考にさせて頂き、被災地の方の暮らしと、養護施設を出た子どもの進学支援に、一口の寄付を行っている。継続できるよう、当事者に直接届けられる支援を選び、間接的にでも「つながり」を感じられればと思う。冬にはコタツやストーブで少しでもあったかく過ごしてほしいし、養護施設を出た子ども達が夢をあきらめず、希望する仕事につけるよう頑張ってほしいと応援したい。

「小さな点」もたくさん集まれば、一つの線になり、面になる。Twitterなどでいろんな人が届けてくれる情報に耳を傾けながら、私にできる被災地支援を見つけていきたい。

(ニュースレター38号/2012年2月)

 


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