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理事エッセイ
41.世代を越えた良い繋がりとは~多世代交流~ /津村 薫

理事 津村 薫

スゥェーデン・ストックホルムのナッカ地方局が96年秋に始めた取り組みとして、義務教育に通う子どもたちを支援する「おじいちゃんプロジェクト」(granddad project)があるそうだ。プロジェクトの目的は子どもの発達を助け、生活を豊かにすることだ。
 学校やクラス、教師にとって自由に活用可能な人材とされ、仕事内容は子どもやクラスのニーズ、教師たちの要望や授業計画、さらには高齢者自身の技能や希望を踏まえ、学校長や担任と相談した結果に基づいて決定される。
活動はボランティア。おじいちゃんは優しいが毅然とした態度で揉め事の解決にあたり、時には問題行動に制限を加え、さまざまな科目で子どもを補助し、話し相手になり励ます。   

子どもたちはおじいちゃんに行動を邪魔されているとは感じず、むしろ問題発生時におじいちゃんと話す機会を活用している様子が見られるという。教職員も「学校での子どもたちに安心感を与えて、子どもの生活の質を向上させた」と感じている。

さて、おじいちゃんはどんなふうに選ばれるか。必須条件は3点。「子どもが好きである」「子どものニーズに配慮できる」「積極的に子どもにかかわることができる」

多世代交流子育て支援事業活動をしているが、先日、安心の子育て広場をシニアが提供する奈良の子育て広場を見学して、以前読んだこの本を思い出した。手作りの遊びやペープサート、歌などを共に楽しむ場だが、若いママたちが、毎月たくさん集まる。

支援者のシニアたちは本当に子どもが大好きで、可愛くてならないという態度が伝わる。「イマドキの親は」と批判するような姿勢も見えず、お説教する風潮もなく、安心して楽しめる温かい場をつくり、「楽しんで帰ってね」と温かく接している。

だから支援はうまく回る。温かく丁寧にシニアに大切にされる体験は親子に良い影響を与えることだろう。こういう良い活動が広がることを祈って。

参考文献 ボストロム(2004)「スゥェーデン・ストックホルムの義務教育における“おじいちゃんプロジェクト”」『現代のエスプリ444「インタージェネレーション~コミュニティを育てる世代間交流~」』至文堂

(ニュースレター41号/2012年11月)

 


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