理事長 村本 邦子
FLCネットワークは、新たな組織として、さまざまな事業を始めています。10月26~27日に実施した「グループファシリテーター養成講座」は、旧FLCネットワークからの継続事業で、今回で3回目になりました。11月23~24日には、修了生を対象に、「援助者向け怒りのグループセラピー講座」を実施しました。詳しい報告は別頁にありますが、いずれも、全国各地から熱心な参加者が参加してくださいました。
お渡ししたグループ・プログラムのマニュアルを早速、それぞれの現場に適用して、その成果を持ち寄り、1月、2月、3月のフォローアップ・セッションで報告し、プログラムの改善や情報交換をはかる予定となっています。旧FLCネットワークでは、いろいろなアイディアや企画を持ちながらも、限られたスタッフで、とても全部を回せないという状態でしたが、こうして、活動会員の方々と一緒にプログラムを共有し、展開していけることは、本当に嬉しく、有り難いことだと感じています。
また、このたび、私たちのネットワークが「シャルレ女性奨励賞」を頂くことになり、理事・津村薫企画の「ワーキングマザーのためのストレスマネジメント」事業に50万円の助成金を頂きました。11月28日に東京で授賞式があり、出席して参りましたが、FLCネットワークの新しい誕生を祝って頂いたような気がして、幸先良いスタートに、「頑張るぞォ!」と張り切っています。
同時に、せっかく頂いたお金ですので、ただ使って終わりというのでなく、今後の事業の発展につなげていけるよう、大切に使わなければと責任も感じています。とりあえずは、ワーキングマザーのストレス状況実態調査を行い、ストレスマネジメントの方法を研究したうえで、有効なプログラムを作成します。
実施は会場予約の都合で、まだ正確にお伝えすることはできませんが、5~6月に5回、無料、託児付で実施する予定です。詳細は追ってお知らせしますので、どうぞご利用ください。
また、調査やストレスマネジメントの研究、プログラム作成と実施をお手伝いくださる活動会員を募集しています。一緒にやってもよいという方は、ぜひ、お声をおかけください。
その他、来年度は、「被害者アドボケーター」として、DV、犯罪被害者、子どもの直接支援を行うボランティアを募集します。養成講座の案内は別頁にあります。サービス提供は、来年度後半からになる予定ですが、ご利用についてもお問い合わせください。傷ついた経験を持つ子どもたちの居場所づくりも、「子どもプロジェクト」として検討を始めています。プロジェクトに参加したいという方、ご連絡ください。
会員の皆さまに是非ご参加頂きたいのが、設立記念イベントのシンポジウム&交流会「安心とつながりのコミュニティをつくろう」です。女性と子どもの支援を十数年試みてきて、なぜ、コミュニティづくりを考え、NPO法人を作るまでに至ったのかをお話し、これからどんなふうに、安心とつながりのコミュニティづくりが可能なのかを皆さまと一緒に考えたいと思っています。
ゲストとして、弁護士の大平光代さん、芸術教育研究所・おもちゃライブラリーの多田千尋さんをお招きし、理事の冨永良喜さん、団士郎さんにも加わってもらって、アイディアを出し合い、可能性と展望について議論したいと思います。
(ニュースレター第2号/2003年2月)