理事長 村本邦子
5月4日にFLCネットワークの設立イベントとして、シンポジウム&交流会が開催されました。詳しい報告は後にありますが、弁護士の大平光代さん、芸術教育研究所・おもちゃライブラリーの多田千尋さんを招き、理事である団士郎さん、冨永良喜さん、そして私とでお迎えするという形で、アドリブのシンポジウムとなりました。
会場には、たくさんの方々にお集まり頂き、安心とつながりのコミュニティをどうやって作っていけるか、熱く語り合いました。活動会員の方々には、ボランティアとしてイベント設営のお手伝いを頂き、また、会員の皆様には、ご参加や広報など、ご協力頂いたことを、ひしひしと感じました(新聞やチラシを見てという参加者より、知り合いの知り合いから聞いて・・・というような参加者が圧倒的に多かったのです)。交流会でのスコールさんによるゴスペルも好評でした。本来の畑である心理学だけでなく、おもちゃやら、音楽やら、マンガやら、その他、さまざまな媒介を使って、つながりを作っていけたらなと思うのです。
シャルレ助成金を得ての「ワーキングマザーのためのストレス・マネジメント講座」も5月から6月にかけ、全5回で無事、終了しました。日頃、頑張っておられるワーキングマザーが、ほんの少しでも、ホッとし、何かを学ばれて、日常に戻ってくれたのではないかと思います。託児は、ほとんどが学生であるシッターさんたち、子どもプロジェクトの出前出張チームが頑張ってくれました。乳児が多かったので、最初は泣いてばかりの子も多く、若い人たちは苦労していたようですが、少しずつ慣れ、自信をつけたように思います。また、詳しい報告をお読み下さい。
初年度最大のプロジェクトである「被害者アドボケーター養成講座」が始まっています。入門編では、20数人が、毎週、本当に熱心に講義に参加してくれました。講師を勤めた理事たちも、「大学の授業とはエライ雰囲気が違うな~」と驚いていました。この後、各種特講、試験を経て登録へ、年明けには、実際の直接支援活動を開始する予定です。なお、このアドボケーター事業は、今後も継続してやっていくつもりです
子どもプロジェクトの方も研究会を重ね、まずはDV家庭に育った子どもたちの援助に焦点を絞ることを決定し、秋頃から、子どもと家族への直接支援の場の提供を予定しています。現在は支援プログラムを検討中ですが、支援ボランティアを募るつもりです。関心のある方は、是非、お声をかけてください。
次は、11月 2日の年次大会です。シンポジウムの他、援助者向けグループセラピー研修を受けた方など活動会員の活動報告や研究発表など予定しています。乞うご期待!
(ニュースレター第4号/2003年8月)