理事長 村本邦子
あっという間に夏ですね。青い空を背景に次々と形を変えていく入道雲がまぶしく見えます。それに比べれば小さな取り組みですが、私たちのNPOも、少しずつさまざまな体験を積み重ね、成長しています。
新年度は、理事の団士郎さんを迎えた春の交流会で始まりました。別頁に報告がありますが、14名が参加し、アットホームな雰囲気で、他愛のないおしゃべりタイムを楽しみました。とくに大きな目的を持たない参加者の交流や会員のコミュニティ感覚を増すこのような場が持つ意味は大きいものですね。どんなタイミングで第二弾を企画するかなあと思案中です。次回はあなたも是非どうぞ。
子どもプロジェクトは、参加者のフォローアップ・インタビューとプログラムの成果をまとめる最後のミーティングで1年目の事業を締め、2年目の事業に向けてミーティングを持ちました。「DV子どもプロジェクト」初年度の活動と成果をまとめた報告書も発行する予定です(ご希望の方には配布しますので、お知らせください)。2年度目の事業にも是非、たくさんのご参加をお待ちしています。
今年度は、これと並行して、子どもプロジェクトのひとつとして、新たに、「子ども面会プロジェクト」をスタートさせました。「DV子どもプロジェクト」のプログラム実施中にも、面会サポートの必要性を痛感しました。DVに限らず、離婚後の面会を、子どもの権利としてサポートするシステムを作っていけたら良いなと思っています。まずは研究・調査からですが、関心のある方は是非どうぞ。
アドボケーター事業も2年度目に入りました。直接支援はまだもうすこし先のことになりそうですが、私たちに何ができるか試行錯誤しつつ、創り上げていけたらいいなと思っています。
6月25・26日と、立命館大学で「日本コミュミティ心理学会第七回大会」が開催されました。村本が大会長を務めたこともあり、当NPOも後援団体となり、ボランティアを派遣しました。ケンブリッジ病院暴力被害者プログラムのなかでも、アドボケーターの役割や、CCRT(地域危機対応チーム)の動き方は大変参考になるものでした。ここからの成果を、また当NPOの事業にも反映させていけたら良いなと考えています。
いくつかのプロジェクトが少しずつ形を整えつつある今、これからは、ちょっとずつ、会員のみなさん主導のプロジェクトにしていけたらと期待しています。これからも、ご理解とご協力、どうぞよろしくお願いします。
(ニュースレター8号/2004年8月)