理事長 村本邦子
台風に相次ぐ地震、この夏は天災に悩まされることが多かった。どれほど科学技術が進歩しても、自然の力には適わない。時間をかけて育ててきた米や果物、樹木が、いとも簡単にダメになってしまうというのは、本当に虚しく、無念に違いない。無力を感じつつ、それでも、生きていくために前を向いて進むというのは、時に、辛いことだ。そんな時、他者とのつながりの中に安心を感じることができたらありがたい。誰に何が起こっても不思議はない、お互いさまのこととして。
この間の活動は、アドボケーター・ミーティング、子どもプロジェクトのDV支援、初年度事業の総括と次年度に向けてのミーティング、報告書の発行、新たに始まった子どもプロジェクトの面会支援プロジェクトのミーティング、そして、恒例である「グループ・ファシリテーター養成講座」「怒りのコントロールを学ぶグループ援助者養成講座」である。詳細は、それぞれの活動報告に譲るが、ささやかながら、一歩一歩土台を築き、また拡げていくための活動を展開しつつあるかなぁと思う。今後の課題は、こうして、活動に関わってくださる会員のみなさんのネットワークが名目に留まらず、内実としても支え合いのネットワークとして機能していくようなしくみを作っていくことである。会員限定のインターネット掲示板やメーリングリストなど、インターネットを介したつながりの構築も検討していこうと思案中である。
11月1日で、本NPOも三年目を迎え、11月3日は、第二回年次大会を開催する。本NPOの理事と活動会員による、DV家庭に育った子ども支援についてのシンポジウムのほか、会員による「リラックス・ジャス」の楽しい時間の提供もある。毎年、企画していくので、会員相互の交流の機会として予定に入れておいてもらえたら嬉しいな。
さあ、三年目の活動に向け、みんなで楽しくやっていきましょう。ボランティアが頑張らなければならない大変なこととしてではなく、自分たちにとっても楽しく豊かな時間になればいいなと思う。そのために仲間がもっと欲しいので、是非、また、お知り合いをお誘いください。どうぞよろしく!
(ニュースレター9号/2004年11月)