理事長 村本邦子
小さな規模ではありますが、私たちのNPOも一歩一歩、着実に歩みを続けています。春の交流会、夏の援助者養成講座(グループ・ファシリテーター&怒りのコントロール・グループ実践者養成講座)、秋の年次大会は定例化し、子どもプロジェクトDV支援、子どもプロジェクト面会支援、被害者アドボケイトと、3つのプロジェクトが活動を展開させています。私自身、これら3つのプロジェクトには、すべて最初から関わり、力を入れてきました。
一足先に活動を始めた子どもプロジェクトDV支援チームは、1年目の事前研究と模索的活動を終え、2年目の新たな事業展開として、民間シェルター・ステップハウスへの母子プログラム派遣事業を着々と進めています。12月のボランティア養成講座と2~3月の来所プログラム提供も予定しています。
本紙に報告がありますように、子どもプロジェクト面会支援は、WAMの助成が決定し、プロジェクトを代表して、杉山暁子さんと小田道子さんが、5月、ボストンへ行き、面会支援に関するカンファレンスへの参加と面会支援システムの視察を行ってきました。プロジェクトでは、日本の現状とニーズをさぐるための研究調査を進めています。
被害者アドボケイトは、月例会を重ね、メンバー同士での勉強と議論を続けてきましたが、そろそろ、社会に向けて発信を行う段階に入ったかなと感じています。その第一歩として、7月24日には、講演会「アドボケイトの役割と可能性を探る~暴力被害者プログラムVOVから春海葉子さんを迎えて」を開催しました。春海葉子さんは、米国でも先駆的な活動を行っている暴力被害者プログラムVOVでアドボケイトとして活躍しています。これからも、国境を越え、連携しながら、被害者支援の可能性について一緒に模索していけたらなぁと思っています。
本当に小さなことしかできませんが、市民の一人一人がささやかな力を分かち合うことで、安心とつながりのコミュニティづくりに貢献できるのではと思います。みなさまのご理解とご協力を期待しています!
(ニュースレター12号/2005年8月)