理事長ご挨拶
理事長 村本邦子
この夏は、バリ島へ行ってきました。インドネシア独立60年に合わせて(日本の敗戦日から2日遅れたようです)、ウブドでは、キッズ・ゲルニカのイベントがありました。これは、子どもたちのための平和教育活動の一環で、子どもたちがグループになり、平和について考え、イメージをふくらませながら、一緒に、ピカソのゲルニカ・サイズの大きな絵に仕上げるというものです。各国の子どもたちの絵がたくさん展示されていましたが、紛争後の国であっても明るい絵に仕上がっていたことが印象的でした。さまざまな平和教育があり得るけれど、芸術は言語の障壁を越えるという意味においてもひとつの有効な方法であろうと感じました。平和のイメージを膨らませるということ自体が大きな意味を持っているのかもしれないと思えました。
「安心とつながりのコミュニティづくり」は、私たちにとって、平和のイメージを膨らませることでもあります。ささやかな活動ではありますが、今年も、春の交流会、夏の援助者養成講座(グループ・ファシリテーター&怒りのコントロール・グループ実践者養成講座)を終え、第三回年次大会を迎えました。子どもプロジェクトDV支援、子どもプロジェクト面会支援、被害者アドボケイト、3つのプロジェクトが、それぞれに助成金を得、さらに活動を展開させています(詳しくは本紙内を)。
一人一人がささやかな力を分かち合うことで、安心とつながりのコミュニティづくりに貢献できればと願っています。みなさまのご理解とご協力を期待しています!
(ニュースレター13号/2005年11月)