理事長 村本邦子
この夏は、とりわけ暑さが厳しかったですね。青空の高さと、果物の味わいの豊かさに、ようやく秋の訪れを感じる今日この頃です。グループ・ファシリテーター養成講座、援助者向けグループ研修・怒りのコントロールを学ぶグループと、恒例の援助者養成講座も無事、終了しました。それぞれのプロジェクトも、地道ながら、活動の拡がりを見せています。
DV子どもプロジェクトでは、NTTドコモの助成を受けた1年にわたるプログラム派遣事業を終え、報告書を発行しました。これまでの心理教育プログラムに加え、絵本や粘土、アロマなどを使った遊び心のあるプログラムを開発し、DV支援団体への日常ボランティア派遣、毎月定例のプログラム派遣をスタートさせています。
DV関連の援助者たちと関わる機会が多いのですが、ある方が、1年前に紹介したアロマを現場で実践的に取り入れてくださり、「こういうのって文化の伝承ですよね」と言われたのに納得でした。その方は、シェルターで、ご自分の趣味をいろいろ紹介しておられるようですが、なにも体系立てた高度なものでなくても、たまたま、そこに縁があった人たちの趣味や特技を活かして、互いに文化を伝達しあうというのは素敵なことだなあと思います。「おばあちゃんが教えてくれた・・・」とか「隣のおばちゃんに習ったの・・・」なんて具合に誰かから新しいことを教わったり、逆に、自分の好きなことをしたり、教えたりすることが、誰かに喜んでもらえたりってことを通じながら、コミュニティの絆が結ばれていくんじゃないかなと思ったりしています。
Vi-project(子どものための面会・交流サポートプロジェクト)は、新しい段階に向けて躍進します。今後の支援は有料になりますが、きめ細かく、責任ある支援を提供し続けていけるよう頑張ります。詳細は本ニュースレターのなかをご覧ください。
暴力防止プロジェクトは引き続き、今後のアイディアを練るために勉強会を重ねています。そろそろ、仲間が増えて欲しいところ。関心のある方は是非どうぞ!
年次大会を終え(ご報告は次号)、いよいよ6年目の事業に突入しました。収入源が限られているため、運営はたいへんですが、ささやかでも息長く続けることで、安心とつながりのコミュニティを拡げていけたらと思います。みなさまのご理解と応援に感謝します。
(ニュースレター21号/2007年11月)