理事長 村本邦子
みなさま、どのように新しい年を迎えられたでしょうか?昨年は、無事、第五回年次大会を終えました。個人的には、いろいろな意味でひとつの区切りで、迷いもありましたが、きっぱりと、このNPOのために力を尽くすことを決意しました。本NLにありますように、DV子どもプロジェクトは、毎月の派遣プログラムを実施しています。私自身も、ほぼ毎回、参加していますが、かわいい子どもたちに力をもらっています。Vi-Pも、新しい事業展開に勢いづいたように支援提供を実施しています。課題はたくさんありますが、一歩一歩、着実に歩んでいます。
暴力防止プロジェクトも細々と勉強を続けています。私自身は、11月に南京大虐殺70周年記念国際シンポジウムに出席しました。中国人と日本人とで対話をするという初めての試みにも参加しました。残虐な虐待、性暴力に長く関わりながら、その根っこには、加害国として過去の戦争犯罪の清算ができていないことがあるのではないかと感じ続けてきましたが、今回、身をもってそれを確信しました。未清算の過去と直面し、対話を通じて、新しい未来を探すことで、私たちの社会にはびこる感覚麻痺と残虐性を変容させていくことができると思います。暴力防止プロジェクトとも絡ませながら、この試みを継続的なものにしていくつもりです。
年次大会では、会員の長川歩美と一緒にミニ・ピアノコンサートをやりました。今後は、ニーズがありましたら、関連施設でのミニコンサートのボランティア派遣もやっていきたいと考えています。深刻なトラウマに関われば関わるほど、希望を持ち続けられるような場が必要だと思います。音楽を介して、安心とつながりを感じられる、そんな場を広げていけたらと願っています。よろしければ、お声かけください!
ほそぼそながら、一歩一歩、足元を固めながら、歩いていきます。これからも、ご理解とご協力をお願いします。
(ニュースレター22号/2008年2月)