理事長 村本邦子
私たちのNPO活動も6年目を迎え、DV子どもプロジェクト、Vi-P(面会交流支援プロジェクト)ともに、着実に事業を展開しつつあります。今年度は、縁あって、女性や子どもの権利を守るための社会啓発、情報提供のためのパンフレットや小冊子のようなものを発行し、配布することができそうです。まだ企画段階ですので、詳しくは次号に。
暴力防止プロジェクトの方は、中核メンバーが皆、勉学に忙しく、具体的な活動ができないまま冬眠状態ですが、非暴力の問題意識は脈々と続いています。南京やドイツのことについては、これまでも紹介してきましたが、7月は関連イベントが目白押しです。ベルリンで訪れたASF(行動・償いの印・平和奉仕活動)のクリスチャン・シュタッファさんが来日し、あちこちで講演されるので、関連団体とのネットワークづくりも兼ね、追っかけのように参加してきます。東大、阪大、北大などの大学関係者や「市民がつくる和解と平和」実行委員会など、日本のあちこちで平和活動への関心が高まっているようにも思えます。ここから気骨のある若者たちが育っていくことを期待して。
7月11~13日には、VOV(ボストンの被害者支援プログラム)で長くアドボケイトをやってこられた春海葉子さん(何年か前、アドボケイト・プロジェクトの方で講師に招いたことがあります)を立命館大学に招いてのセミナーを企画しています。実は、これは、ロースクールの企画なのですが、学生たちへの教育効果だけでなく、女性を支援する地域の民間団体や公的機関とのネットワークを拡げることをも狙ったもので、うちのNPOも協力団体になっています。
7月24日には、京都府立文化芸術会館にて、IMAGINE21渡辺義治&横井量子さんによるノンフィクション・ステージ「地獄のDECEMBER~哀しみの南京」を開催。南京、ニューヨークほか、世界各地でもすでに上演され、好評を得ているステージです。ここで得た体験に基づき、7月25日には、アメリカのドラマセラピスト、アルマンド・ボルカスさんを招いて、プレイバック・シアター、続いて、26・27日には、クローズドのドラマ・ワークショップ。
私たちのNPOは「安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク」なのですから、こうしてネットワークを拡げ、つなげていくことも私の役割のひとつなのかなと感じています。これからも、安心とつながりのコミュニティが拡がっていきますように。
(ニュースレター24号/2008年8月)