理事長 村本邦子
第六回年次大会も無事に終え、また、新しい年を迎えました。報告にもありますように、本NPOの概要についてお話ししたあと、グループ・ファシリテーター養成講座、援助者研修「怒りのコントロールを学ぶグループ」実践者養成講座、Vi-Project(子どものための面会・交流サポートプロジェクト)、DV子どもプロジェクトの活動報告を行いました。1年に1回のこの報告会は、日頃より私たちの活動を応援して下さっている皆さんにとっても、また、具体的な活動に関わっているスタッフにとっても、それぞれの活動の様子を知り、本NPO の全体像をあらためて見直す貴重な機会です。それぞれの活動は地味でも、こうして振り返ってみると、「細々ながら、それなりにいい活動を続けてきたなぁ~」としみじみ嬉しく思える時でもあります。
第二部として、二回目のピアノコンサートもやりました。演奏はまだまだ未熟ですが、皆さんに心地よく聴いて頂けるよう、練習に励んでいます。音楽は時空を超え、一瞬にして人々をつなぐ不思議な力を持っています。私事ながら、年末、息子はCDデビューを、娘はイベントでのデビューを果たしました。若い彼らを見ていると、ラップを通じて、いともたやすく人々とつながり、惜しみなく力を合わせ、みるみる世界を広げていく様は、まるで奇跡のようです。こんなふうに、それぞれが、身近なところから、安心とつながりの輪を広げていけたら、愛と平和に満ちていくはずなのに・・・。不況と戦争の影が重苦しい今日この頃ですが、希望を持ち続けたいものです。
現在、立命館大学ロースクールとの協働で、DV被害者と子ども、また、面会交流に関する情報冊子、リーフレットを作成中です。私自身も作成に関わっていますが、子どもたちのためのプログラムアイディア集は楽しいですよ。子どもプロジェクト12月の派遣は、毎年恒例クリスマス会でしたから、子どもたちと一緒に「クリスマス・アドベントカレンダー」を作ってみました。大人にも楽しいかもしれません。これまでに作成してきた情報冊子も、今だに「利用しています。役立っていますよ!」との声に励まされています。いろいろな形で、少しでも多くの方々に情報をお届けできるよう、これからも努めていきたいと思います。ご理解とご支援のほど、よろしくお願いします。
(ニュースレター26号/2009年2月)