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理事長ご挨拶
30.「働けば自由になる」

理事長 村本邦子

「働けば自由になる」

いよいよ2010年を迎えましたね。みなさま、どのように新しい年を迎えられたでしょうか?昨年も無事に第六回年次大会を終えることができました。なかなか大きな活動を展開するだけの余力はありませんが、細々とでも活動を続けながら、自分たちを含め、会員のみなさまにとって、温かなコミュニティの場であり続けられたらいいなと思っています。

ところで、年末、アウシュビッツの看板が盗まれたという衝撃的な事件の報道に気づかれたでしょうか?これは、アウシュビッツの入り口にあった“ARBEIT MACHT FREI”(「働けば自由になる」)という文字でできた金属のアーチなのですが、よく見ると”B”の文字がひっくりかえっていて、収容者たちのひそかな抵抗のしるしとされてきました。つまり、強制労働によって、この看板を作らされているときに、収容者がこっそり文字をひっくり返したというわけです。

詳細はまだよくわかりませんが、5人の容疑者が逮捕され、看板はすでに3つに切断されてしまったそうです。ネオナチの仕業かと言われましたが、単に売るつもりだったということです。どうにも解せません。何を考えているのでしょうか。強い憤りを感じますが、関係者の怒りや侮辱感はどんなに大きいことだろうかと思うと、さらに怒りは増します。

この看板はとてもインパクトがあって、為政者の偽りのスローガンと、どんなときにもそれに抵抗し続ける人の相克が凝縮されています。本来、働くことは尊く、人をより自由にするものですが、強制労働によって自由を与えるという発想自体が矛盾を孕んでいます。とっさに文字をひっくり返したその人は、そんな中でも抵抗する自由を断念したくなかったのでしょう。その人の最期についてはわかりませんが、まさに命がけで勝ち得た自由です。そんな無名の人の存在を、哀しくも誇らしいと感じます。写真から思いを馳せて頂けたら嬉しいです。

(ニュースレター30号/2010年2月)

 


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