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理事長ご挨拶
37.コミュニティを変革する

理事長 村本邦子

コミュニティを変革する

10月5~8日、中国南京にて、国際セミナー「南京を思い起こす2011~歴史のトラウマと和解修復」を無事、終了した。ホロコースト・サバイバーII世のアルマンド・ボルカス氏による「Healing the Wounds of History(歴史の傷を癒す)」というドラマセラピーの手法を用いたワークショップである。2007年に国際会議「南京を思い起こす」、2009年には今回と同様の手法を使った国際セミナー「南京を思い起こす2009~歴史のトラウマと和解修復」と、南京訪問は三度目になる。参加メンバーは必ずしも一緒ではないものの、中核メンバーが一緒であるため、回を重ねるごとに、信頼や絆が深まってきたことを感じる。

加害者側と被害者側の子孫が歴史の傷を分かち合うという難しいテーマなので、非常にチャレンジングな仕事であるが、アルマンドはじめ、協力者たちの素晴らしいファシリテートによって、今回、少しずつ、礼儀や遠慮を越えて本音を分かち合うことが可能になった。4日間、かなりエネルギーと感情を使ってワークするので、心身ともにくたくたになるが、それでも、プロセスを共にすることで、メンバーへの敬意や信頼が増し、平和を希求する同士としての一体感が生まれてくる。あらためて、コミュニティの絆を強化するには、きれいごとだけではなく、労をいとわず、ともに困難に立ち向かい、誠実に向き合い、分かち合うことが不可欠なのだと痛感している。

もともとアルマンドのワークショップは、ホロコーストの加害者側と被害者側の子孫が歴史の傷を分かち合うために開発されたものだった。小グループでワークを行った後には、アートやパフォーマンスの力を活用し、イベントの形で成果を社会に公開する。今回は、プレイバックシアターと追悼式という形で公開を行った。コミュニティのトラウマには、個人レベルの「癒し」だけでなく、社会変革が伴わなければならないという考え方が根底にある。コミュニティを変革する心理臨床家というイメージは悪くないなとあらためて思っている。

(ニュースレター37号/2011年11月)

 


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