理事長 村本邦子
NPO法人FLC安心とつながりのコミュニティづくり
ネットワークのこれまでとこれから
前号でも書いたように、本NPOのこれまでを振り返り、今後のことを検討してきた。立ち上げた初めの頃は、おもに理事長である私が中心となってさまざまなプロジェクトを動かしていたが、今では若手理事たちが頑張ってくれている。現在に至るまでもっとも活発に動いてきたDV子どもプロジェクトとVi-Projectは、それぞれ渡邉佳代理事と桑田道子理事が中心になって、活動会員たちとともに、それぞれユニークで貴重な活動を展開している。上の者はさっさと後ろに引いて見ている方が、若い人たちはクリエイティビティを発揮するのだなあと感心しつつ、今後、自分はどんな役割を果たしていくべきなのだろうかと考え続けてきた。
もともと、「安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク」という名称どおり、このNPOを中核に暖かいコミュニティが拡がり、同様のコミュニティとネットワークしていけるといいなとイメージしていたものだ。実際、上記ふたつのプロジェクトを通じて、このような現象があちこちに起こっている。組織としての規模は小さなものかもしれないが、この経験を仲間内に留めるのでなく、さらに密にそして広く発信していけたらいい。支援者養成講座(グループファシリテーターやPAM)もやってきたが、養成というよりは情報共有と交流の意味合いを強化した新しい支援者支援の場を作れないかと思案中である。互いに学びあう定例の研究会も実現できたらいいなと思っている。
毎年、秋に年次大会を開催してきたが、これは春の交流会を膨らませた合体企画にし、ニュースレターは縮小して、年二回にすることになった。本ニュースレターには、それぞれの活動の振り返りと今後について紹介されている。実質的に動いているスタッフが少ないため、できることは限られているかもしれないが、本NPOの今後について良いアイディアがあれば教えて頂けるとありがたいし、また、お手伝い頂けそうな会員さんがいらっしゃれば是非お声をあげて頂きたい。私としては、次の世代が元気に頑張ってもらえるような仕組みを作って応援しつつ、そのことで自分たち自身が元気になれるような場を創出できたら・・・とない知恵を絞っているところである。みなさまと新たな出会いができることを楽しみに。
(ニュースレター44号/2013年8月)