理事 津村 薫
5月24日から毎週土曜日連続5回、大阪府総合女性センター(ドーンセンター)で行われた講座も、6月21日をもって無事、最終回となりました。
講師陣も、それぞれが多忙な仕事を抱えた身、毎週連続土曜日に講座というのはハードだったはずなのに、最終回が近づく頃になると、自分たちで作り上げ、運営したこの講座に愛着を感じはじめていたのでしょう。「なんだか寂しいよね」とスタッフたちが口にするようになったほどでした。
貴重な休日、あるいは仕事を抜けて(しかも子ども連れの方も多くいたのです。乳児も多かった!)、毎週講座に通うというのは、ワーキングマザーたちにとっても、かなりのハードスケジュールだったはずです。それなのに毎回「楽しいです!」と熱心に参加してくださる方々が大半で、その参加者の方々からも、「もう終わりなんですね」「寂しいです」「あっという間でした」という寂しそうな声が聞かれ、講座終了後に子どもを迎えに現れるママたちの表情が、とてもイキイキしていると託児担当者から報告を受けるなど、嬉しい反応をいくつも感じることができ、本当にやってよかったなあと、しみじみ嬉しく思いました。
また託児も、以前から当機関のボランティアで子どもに関わってもらっているベテランママさんシッターから、臨床心理の専門家を目指す現役の大学生たちが協力し合って大奮闘、こちらもそれまでの経験を生かしてもらうことは勿論、事前に勉強をして、よい子どもとの接し方についてあらためて学び、それを実践してもらえたと思います。
ママと離れて泣いている赤ちゃんをしっかりと抱きしめた5週間が、また彼女たちの力になっていくことを心から期待したいと考えています。
この託児スタッフたちの尽力なしでは、ママたちが安心して勉強することはできず、この講座は無事成功をおさめられませんでした。心から感謝します。
さらに、幼児向けには当NPO子どもプロジェクトのメンバーによる「子ども向けプログラム」が提供され、子どもたちが大喜びで、用意されたプログラムに興じる姿が見られました。事前に研究を重ね、素敵なプログラムを提供してくださった、子どもプロジェクトの皆さんにもお礼申し上げます。
本当にさまざまな人の力が結集して行われたこの講座、共に学び、共に考え、共により良いものにしようと力を合わせる喜びを感じられたのは、NPO法人・FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワークならではだったと考えています。
さて、終了後のアンケートから、受講者の皆さんのご感想を抜粋して掲載させて頂きたいと思います。
○どの講義もワークも生活に密着していてすぐに活用できるものばかりでし た。何も生活環境は変わっていないけれど、自分の考えが少しずつ変わっ いったので、家族に対するあたりもマイルドになり、周囲にとっても、と てもプラスになりました。
○講義ばかりでなく、いろいろなワークを通して受講している方とコミニュ ケーション出来ることも毎週の楽しみとなりました。
○正直、今のところは知識となり、まだ実行には移せてませんが、2回目辺 りか? ふと気付くと、少しイライラ度が下がっている自分に気付いた時 は、この講座のお陰と思いました。
○ストレスと付きあう手段について本当に様々なやり方があるのだなーと驚 きました。この講座を生かしてより良い生き方ができたらいいなと思いま す。
○ストレスに対するコーピングをたくさん身に付ける事を知った。 これにより、すっごくストレスに対する気持ちが軽減されました。
この講座を運営するにあたって、そしてこの講座の成功のために、一生懸命力を合わせてくださった皆さん、熱心に受講してくださった皆さん、そして私たちNPOに女性奨励賞を授与してくださり、この講座開催のチャンスをくださった株式会社シャルレ・ウイメンズフェローシップ実行委員会様ならびに、スタッフの皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
(ニュースレター第4号/2003年8月)