正会員 原田光恵
昨年の11月23・24日に実施しました、援助者向けグループセラピー研修「怒りのコントロールを学ぶ親のグループ」のフォローアップ・セッションを、1月18日、2月1日、3月15日に行ないました。
このフォローアップ・セッションは、参加者自身が現場で出来そうな課題を毎回企画し、次回にその報告をしながら、参加者同士がプログラムの改善や情報交換を行なう、という内容でした。皆さんが毎回具体的な活動を報告されるのを聴く度に、プログラムを受け渡して良い繋がりが広がっていく様子が目に見えて感じられました。
今回ご参加頂いた方々より、ご感想を頂きました。ありがとうございました。
FLC 援助者向けグループセラピー研修
「怒りのコントロールを学ぶ親のグループ」に参加して
活動会員
この研修に参加しようと思ったのは、援助者としてだけでなく、子育てに悩む母親として、「怒りのコントロールを学ぶ」ことの必要性と重要性を感じていたからでもありました。
研修では,グループワークを通し母親の立場からワークシートに記入することで「怒りのコントロールを学ぶ親のグループ」を疑似体験することが出来ました。実際より、より簡略したものであったにもかかわらず、この研修に参加してから、こどもにキレることがなくなりました。自分の怒りがコントロールできることがわかり、その方法がわかリ、少し冷静になることが出来ます。
怒ることが少ないと、こどもも自分も気持ち良くすごせます。経験してみて、とても有効な方法だと思いました。この援助を必要としているお母さんたちは多いのではないかと思います。この方法が広がって、より多くのお母さんたちが援助を受けられたらいいと思います。テキストもとてもわかりやすく、それぞれが実践に生かせるようにフォローもきちんとされていて、とてもきめ細やかな、有意義な研修でした。何より、とても楽しく過ごせたことがよかったです。ありがとうございました。
怒りのコントロール講座受講後の感想
M/K
「認知行動療法を学びたい」これが私の当初の受講目的だった。しかし参加してびっくり!なんと3回もフォローアップ講座があり、その後自分がどのように活動しているのかを報告することになっていたのだ。
既に受講1日目、他の参加者は学んだことをどう展開していくか、それぞれ熱心に語っている。えらいこっちゃ、私に何ができるかな? 飛行機に乗って北海道に帰る間じゅう、私は頭の中で忙しく自分の仕事を振り返り、どうしたらこのグループが地域で実施できるか考え続けていた。
それから4カ月、非常勤で勤務する母子保健分野で保健師の理解を得つつ、1対1でのプログラム実施にこぎつけた。フォローアップ講座では、受講した仲間の活動や意見に大いに刺激を受けた。
計画の立て方のコツや助成金の取り方など、実際的なことを教えてもらうことができた。仲間の励ましの声が嬉しかった。しかし私の一番の収穫は「何かを成立させたい時にはプロセスを点検し、細かくステップを踏んでいくこと」の重要性を再認識したことだろう。
地域でのグループ実施に向けて現実的、具体的な行動を取り始めている私がいる。あら、これって認知行動療法の中味と似てる!!と気がついて思わず笑ってしまう。
秋には卒業者の交流も計画されているとか。互いの実践を学びあい、味わう場になることを期待している。
援助者向けグループセラピー研修
「怒りのコントロールを学ぶ親のグループ」を受講して
森﨑 和代
私は日頃の活動を通して、虐待してしまう親への支援の必要性と、その難しさに気付き始めていました。そしてFLCに出会ったのです。手にしたチラシには“援助者が実施できるよう、プログラムを配布し、即実践に結び付けられるような研修を行ない、フォローアップ研修もいたします”とありました。
この“プログラムを配布する”という件には驚くとともに、安心して暮らせる社会の実現を心から願っている人達なのだと直感し、受講を決めたのでした。
グループ・ファシリテーター養成講座を含む今回の研修は、援助者自らが参加者となりプログラムを体験することで、実践的に楽しく学べ、理解を深めるためにも役立つものでした。また3回のフォローアップ研修では、実施に向けての目標を各人が立て、実行し、報告しあうことで情報交換にもなり、実践への意欲が高まりました。
ステキな人達との出会いがあり、安心とつながりを実感した研修に感謝しています。
このグループセラピー研修は、毎年行う予定です。
今年は、今のところ10月12・13日を予定をしています。(事情によっては日にちが変更となる場合もあります)。
また、詳細が決まり次第、ニュースレターにてご案内差し上げますので、ご参加をお待ちしております。
(ニュースレター第3号/2003年5月)