理事 津村 薫
毎年夏恒例のグループ・ファシリテーター養成講座も、回を重ねて、今年で早くも第9回目です。今年は、7月21・22日の土日に、これも例年通り、京都市内で行いました。今年の参加者は、12名。地方からお越しいただいた方も多く、ありがたいことでした。特に子育て支援者が多かったのが、今回の参加者の特徴だったように思います。
グループ理論の講義や実習を通して、良い援助のためのグループのありかたについて学び、日頃の実践に活かしていただくのがこの講座の目的ですが、「グループ・ダイナミックス」や、「グループ・アプローチ」などの講義、グループ観察やグループ体験など、講義と演習を交えたプログラムに、皆さんそれぞれが熱心に取り組んでくださいました。ここで参加者の方のご感想を、一部紹介させていただきます。
◆理論と実践、実習がしっかり入っていて学びが大きかったと思います。実際の現場で働く人々との交流もあり、とても自分のためになりました。(匿名希望)
◆グループについて基礎がしっかり了解できた。丁度今担当しているグループが継続することになり、自分はどう心得ておくべきか不安でした。この研修はとてもタイムリーで、自分の中での枠組みがきっちりとできました。(とべはん)
◆基本的な、「グループ・ファシリテーターとは」を確認でき、実施に移せる気づき等がありました。実施のワーク等は理論のみでなしに、効果的でした。(スー)
◆基礎理論を学ぶことで、今現在やっていることが理論とつながり、整理されました。(なみ)
◆体験できたこと。テキストに基づいてとてもわかりやすかった。同じ目的をもつ人たちと出会えて本当に良かったです。世界中の人がファシリテーターになると暮らしやすい世の中になるのでしょうネ。(匿名希望)
◆グループの基本、リーダーシップのあり方、ファシリテーターとは・・を初めて学ぶことができ、実践に役立てることができそう。(未来)
ご感想をお寄せくださった皆様、ありがとうございました。
さて、この講座のもうひとつ楽しいところは、全国に散らばる援助者たちの出会いの場、コミュニケーションの場としての役割も果たしているところだと思います。同じ援助者という立場にいる方たちが2日間、共にじっくりと学ぶ中で打ち解けていかれ、いつしか和気藹々とした雰囲気になっていくのを、スタッフとして嬉しく感じています。
毎年、この講座を実施させていただく度に、本当にあちこちで、地道に丁寧に誠実なお仕事・ご活動をされている方がおられるのだなと実感し、自分も頑張ろう!という元気をもらえるため、私たち講師を務める理事たちも、とても楽しみにしています。
さて、来年はどんな方とお目にかかれるのでしょう?今から、とても楽しみです。受講者の方々には、ご受講いただきましたことを感謝いたします。受講者の皆さんのお仕事・ご活動に良い変化を起こす機会のひとつになったとしたなら、とても嬉しいです。受講者の皆さんがますますお元気で、更により良い支援をなさることを、心からお祈りするばかりです。ありがとうございました。
(ニュースレター第21号/2007年11月)