理事 津村 薫
グループ・ファシリテーター養成講座は6月25・26日に無事、終了しました。毎年人気の講座ですが、今年は早々と定員になり、キャンセル待ちも発生したりと、担当者たちは嬉しい悲鳴をあげました。
参加者は16名。グループ援助活動に乗り出そうとされていたり、今後取り組もうと計画を立てていたり、仕事で携わる予定があったりと、さまざまな動機を持たれてのご参加でした。皆さんいずれもたいへん熱心で意欲的。その真剣さに助けられ、良い雰囲気で講座が進められたことを感謝しています。
2日間、少人数でみっちり学びを共にする受講者たちもひとつのグループですが、皆さんさすがに積極的。初日のランチから皆で連れ立って楽しそうにされている様子がうかがえ、情報交換なども積極的にされていたようでした。遠方から来られた方も少なくないのですが、出会いを楽しんでいらっしゃる姿に私も嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
グループ援助はたいへん有効なものであり、一部の専門家だけが行うものではなく、さまざまな人たちが取り組める良さがありますが、それに乗り出すには丁寧な準備や心構えも要ります。
グループについて全体像をつかんでいただき、良いグループ援助のポイントを理解していただきたいと、具体的・実践的な内容の提供を心がけています。ご質問もたくさん出て、皆さまが具体的にご自身のお仕事や活動と結びつけてイメージされていることが伝わりました。
皆さまのご感想を一部ご紹介します。
◆「ファシリテーターの役割自体の認識があいまいであったが、実施に至るまでのノウハウ等を聞くことが出来た。参加者の意見を反映している自分に気づけた」(IZU)
◆「講座では具体例も出してお話して下さったり、また実際にグループを体験することにゆり、その良さ、重要さを実感することができた」(村田)
◆「具体的なグループ活動の方法が分かって良かったです」(みか)
◆「仕事の中でリアルに役立つ内容だった。いろんな場でグループはありますが、緊張しながらその中にいたなァと振り返れました。少し、アプローチ、心のもち方、工夫などを意識していこうと思います。楽になれそうです!」(匿名)
◆「グループそのものについての考え方を整理することができた。短時間だったが、体験学習をすることによって実感できた」(TOSHIKO)
◆「グループを進める上でのポイントだけでなく、具体的な声かけなども挟まれていて、助かりました。実践で活用させていただきます」(わにかわ)
◆「具体例を出して説明してくださったのでわかりやすかった。グループファシリテーターを行うために必要な内容、受講者が最も必要としていることを重点的に説明してくださった」(匿名)
◆「具体的にグループワークを企画していく段階から、どうしようか?という迷いもあったので、枠組み設定やルールも、目的や内容によってまたグループの特徴によって考えていけそうな実感が持てた」(匿名)
◆「具体的なスキルを学ぶという目的が達成されました。自分自身のクセがわかったこと、グループの中でのメンバー体験をすることができて、メンバーの方がどんなことを感じるのか知ることができました」(おだんご)
※いずれも敬称略
毎年、講師である私たちが良い刺激や力をいただく、この講座。今年も、「よっしゃー、私もまた頑張ろう!」という気持ちになりました。参加者の皆さん、ありがとうございました。
さまざまな場で、良いグループが提供され、人々がより良く繋がり、それぞれがエンパワーされていきますように。
(ニュースレター36号/2011年8月)