理事 津村 薫
早いもので第14回目を迎えたグループ・ファシリテーター養成講座、今年は会場を京都から大阪に移し、天満橋のエルおおさかで、6月23・24日に実施しました。
今年の参加者は17名でした。グループ運営を長く続けてきた方、職場でグループを実施している専門職の方、グループを立ち上げようと思われている方、グループについて学びたい、ファシリテーターのスキルを身につけたいと思われている方たちがご参加くださいます。毎年のようにご遠方から、そしてお忙しい中をお越しくださり、本当にありがたいことです。
グループ・ダイナミックス、グループ・アプローチなどの講義、マイクロラボラトリートレーニングの手法を用いたグループ観察、グループを体験する実習など、座学と実学を取り入れた2日間のプログラムでグループ運営のノウハウ、ファシリテーターとして大切なことについて学びました。参加者の皆さまのご感想を紹介します。
グループの良さを実際に体験することで個人とはまた違ったグループの良さを体験できたこと、グループ運営のあるべき点、配慮する点について確認できたこと、また、全体の流れ、見通しを確認できたこと。(ソメゴロウ)
グループ運営、ファシリテーターの基本を学ぶことができました。グループ活動の効果はあると思い、人に勧めていましたが、自分はあまり正直グループ参加することは好きではなく、でも必要と思っていました。自分がグループワークに参加して初めてすごくよかったと思えたので、グループワークの実体験ができてとてもよかったです。自分自身の仕事と自分の振り返りになってよかったです。(しげぽん)
講座では「自分のスキルのなさで対応できるのか」という不安を全てわかりやすく説明していただいた事で解決できました。専門用語が必ず説明つきだったので良かったです。(はるママ)
グループ・ダイナミックスのことが少しわかったように思います。いろいろな立場や地域の方と知り合えた。(他谷)
講義と実習の両方あり、2日間充実していました。グループが苦手だったのですが、体験をしたことがとてもよく、個人的にグループに参加してみたいと思いました。(匿名希望)
講師の先生の人柄が温かく、全体をよくまとめてくれました。グループづくりのノウハウを、人間を中心において教えてくれたと思います。(モリ)
グループ体験、過程からグループ・ダイナミックスファシリテーターとは、を感じることができた点がよかった。(匿名希望)
教えてほしい!と思っていたポイントをなぜそうしなければならないか、から具体的に(笑いも交えて)教えていただき、ただ教えていただくだけでなく、理解するとはこういうことなんだろうなと思いました。また、先生方の笑顔や声の出し方、話し方など、プログラムにはない所でも多くを学ばせていただきました。(匿名希望)
ファシリテーターとは、グループ運営の具体的なことなど、知りたいことを学ぶことができました。また実際にグループ活動をしてみて観察することの大切さに気付かされました。「家族」というテーマでのグループ体験はよかったです。「支援する人には関わりが大きいテーマ、自分がどんな価値観を持っているのか自覚しているのが大切と言われたのが印象的で、グループ参加者の気持ち、ファシリテーターの進め方など実感できました。また、いつもは同じ職種の方しか接しないのですが、年代も職業も違う方と一緒に学べたことが、とても刺激になりました。(匿名希望)
グループに良いイメージをもてるようになった。グループで何かに取り組むためにはメンバーへの信頼を感じることから始まると思えた。一緒にできることを楽しみに思える場になれた。(にーお)
ファシリテーターについて基本から学ぶ事が出来て、またワークなど実際に体験する事によって非言語の重要性、グループ・ダイナミックス、気持ちの変化など実際に体験出来て、学ばせて頂く事が多かったです。又、グループでの良さについても実感する事が出来、講師の先生のお話にもどんどん引き込まれていき、さらに勉強していきたいと思いました。有意義な2日間でした。ありがとうございました。(辻)
参加者の皆さまが交流されている姿も見られ、皆さまのご協力のもと、この講座を良い雰囲気の中で進め、終えることができました。
また、講座の中から実にさまざまなことを学んでいただいたり、日頃のお仕事やご活動を振り返り、見直し、確認する機会にしていただきましたことは、たいへん嬉しいことでした。心からお礼申し上げますと共に、皆さまの今後のお仕事ご活動に役立つものになったのなら嬉しく思います。
(ニュースレター40号/2012年8月)