理事 津村 薫
毎年夏開催のグループ・ファシリテーター養成講座を修了された方々から、「中級講座も開催してほしい」というお声を、必ずといっていいほど毎年いただいており、9月3日(日)、ドーンセンターにて中級講座を行いました。参加者は定員10名とこじんまりした集まりにしていましたが、参加者は4名。意図した以上にこじんまりした集まりになりましたが(笑)、その分、参加者が関わっておられるグループや仕事について、じっくりと時間をとれたのではないかと思います。
村本が、グループ運営や、援助者のためのメンタルヘルスについても講義をしました。基礎講座でも学ぶ通り、葛藤やトラブルは避けて通れないものなので、問題解決力をアップさせ、メンタルヘルスを良く保つことが必要なのだと思います。また、実際に仕事上困っていることについてひとりひとりのお時間をとれたので、これも大切な問題焦点型コーピングになったのではないかと自負(自画自賛?)しています。下記に、参加された方のご感想を紹介させていただきます。
久しぶりにFLCの講座に参加しました。初回の初級講座を受けてから約4年、この間いろいろあったなと感慨深かったです。参加人数は少なかったけれど,とても楽しく過ごせました。ファシリテーターをしてみて,「これでいいのかな」、「難しいな」と思う事がいろいろありましたが,ひとりひとりの活動にあわせて,細やかにアドバイスがいただけてとてもありがたかったです。もうすこし工夫してみようと前向きな気持ちになりました。中級といっても新しいスキルがあるわけではなくて、いかに活用していくかという実践の問題で、後は、経験や実践を重ねていく事が大切なのだと思います。そこに経験豊富な先生方の視点から助言がもらえたことは、とても参考になりました。他の方のいろいろな活動について聞くことからも、とても刺激を受け、自分も頑張ろうと思いました。また、援助者側のメンタルへルスについて、お話だけでなく、実際にチェックリストを使って自分の状態をチェックできたので,とてもおもしろかったです。私も,HAPPYな援助者になりたいと思いました。ありがとうございました。(I.K)
自分でも焦点を絞れないまま参加した講習会でしたが、 学びは大きかったと思います。 初級編のときの私の一番大きな学びはマイナス面にも「自覚的であること」が大事であるということでした。 今回は、参加して心地よいものであったグループは、人の心に何かしらプラスを残すということを学びました。 日々の仕事に対して、やりがいはあるのだが、意識しながらもやり過ごして、結局詰まっていた部分が、最後のリラックスタイムで噴出した感がありました。津村さんの「いつもごくろうさま」にものすごく反応してしまった自分に、とても驚いてしまいました。 「疲れに対して自覚的である」であることを自分の中ではもっと セキュリティをあげてとらえる必要があるなあと実感しました。 参加することで肩の力が抜けたのか、今仕事の中で関わっているグループに参加しているメンバーから「参加することで自分が何に詰まっていたか、発見する機会となる」という素敵な言葉を頂きました。なんだか同じ言葉をそのまま今回の講習会への学びとしたいと思います。(O.M)
(ニュースレター第17号/2006年11月)