正会員 下地久美子
4月24日に、8回目となる「春の交流会」を、女性ライフサイクル研究所京都支所で開催しました。今年も、面白くてためになると評判の団先生をゲストスピーカーに迎え、話題提供をしていただきました。
遠方から駆けつけてくださった方や若い世代の方の参加が多く、新たな発見があったり、しっかりしてるなと感心したり、和気あいあいとなごやかな雰囲気で、楽しいひとときとなりました。
今回は、「私の小さな被災」というテーマで、話し合いをしました。団先生が出会った定年退職後に社会人入学した、災害で家族を亡くされたある男性の話を通じて、人は様々な歴史を抱えて生きていて、それが語られないまま何年も過ぎていくこともあること。変えることができない過去を語ることで、他者への期待や希望が生まれることもあり、それがわずかでも変化につながるというエピソードが紹介されました。団先生のお話から、いつも当たり前に思い、疑いもせずに信じていることを「本当にそうなのか?」と考えることの大切さを教えられました。
人は、他者や出来事から何らかの影響を受けることは避けられないものです。東日本大震災では、関西地方は、直接的には大きな被害に遭うことはありませんでしたが、誰もが、大なり小なりの被災を受けているのでは?という話から、震災に関わらず、それぞれの参加者が受けた小さな被災について、順番に紹介していきました。
思わず笑ってしまうエピソードや私も同じような経験をしたことがあるとうなずける話など、十人十色のいろんな話が出て、とても盛り上がりました。
多数ご参加をいただき、本当にありがとうございました!
みなさんからいただいた感想を、ご紹介します♪
◆色んな人の色んなエピソードや考え方を聞いて、人生色々やなと思いました。自分では上手く言葉にできないでいた考えや思っていたことを、団先生や他の人から聞くことができてすっきりしました。来年もぜひ参加したいと思います。
◆久しぶりにこの場所に来て4年前息子がお世話になっていた時のことを思い出しました。今回大きな震災がありましたが、たまたま関西に起こらなかっただけで、どこでどうなるか、それはもう運命なのかなと思います。冷たいようですが、平凡な毎日が幸せなことなんだと実感しました。
◆今回はじめて参加させていただいたのですが、世代も立場も超えて様々な話ができて、とても有意義な時間でした。「私と被災」というテーマでしたが、そういうことに無縁だった私は初めて「自分にとっての災害」について考えた気がします。皆さんの「災害」も大きなものから小さなものまでありましたが、それぞれが“大事”な問題だと深く考えさせられました。
◆人間にとって想像力は大切であると再認識した。
◆自分とは違う見方や考え方が聞けて、多く考えさせられた。被災についての考え方が変わった。
◆被災について、もやもやすることが私もあったりしたので、今回みんなと話し合うことができて良い機会でした。それぞれの色々な体験、意見を聞けて良かったです。楽しい時間をありがとうございました。
◆いろいろな世代の生の声が聞けて、面白かったです。
◆2回目の参加ですが、団先生のお話はいつも考えさせられ、とても勉強になります。またお目にかかりたいと思います。ありがとうございました。
◆たった14人なのに、こんなにさまざまな立場からの語りがあるのだと、今さらながらに感じました。ありがとうございました。
(ニュースレター36号/2011年8月)