活動会員 桑田道子 杉山暁子
福祉医療機構は、社会福祉・医療事業団の事業を承継して、平成15年10月に福祉の増進と医療の普及向上を目的として設立された独立行政法人です。国や各地方公共団体により社会保障、福祉医療の基盤整備がなされていますが、その施策と連携し、社会福祉施設等の計画的整備や社会福祉施設、医療施設の整備のための貸付事業、質の高い効率的な医療提供体制の構築など、多岐にわたる事業が展開されています。
そのなかのひとつ「長寿・子育て・障害者基金」は、政府出資により、長寿社会福祉基金(700億円)、高齢者・障害者福祉基金(500億円)、子育て支援基金(1,300億円)、障害者スポーツ支援基金(300億円)の4つの基金を設け、その運用益から高齢者や障害者の在宅福祉、生きがい・健康づくり、子育て支援、青少年の非行防止や健全育成、障害者スポーツの振興等に取り組む民間団体の活動に対して支援・助成が行なわれています。今年度は約500件強の応募があり、そのうち65件が採択されたとのことでした。
当NPO法人は、子どもプロジェクトの面会サポートチーム事業として「離婚家庭に育つ子どもたちへのサポート事業<別居親子間交流援助プログラム作成のための現状調査>」を子育て支援基金に申請し、224万の助成金を受けることとなりました。
本事業は、別居親子が安全を保障された場所で時間を過ごし、交流を持つことができるための面会方法や親への教育、また多くの喪失を体験した子どもへのケア等を提供するプログラムを開発するための準備として、離婚後の親子を取り巻く現状の調査を実施するもので、以下の事業を計画しています。
●国際研修への参加/プログラム実施団体の海外視察
●ヒアリング調査(当事者、家族に関わる各種専門家)
●質問紙調査(当事者、家庭裁判所調査官)
●報告書作成、関係諸機関への配布
各調査の進捗状況についてはニュースレターの紙面で順次報告してまいります。理事の先生方をはじめ、会員の皆様にもプロジェクトの進行に際し今後さらにご協力頂くことがあると思いますが、宜しくお願いいたします。
興味・関心のある方はvi_project@yahoo.co.jpまでお気軽にご連絡ください。
Supervised Visitation Network Conference(国際研修)にて
(ニュースレター第12号/2005年8月)