活動会員 杉山暁子
7月23日土曜日に第8回、8月27日土曜日に第9回「面会サポートプロジェクト」のミーティングを、女性ライフサイクル研究所・大阪本社にて実施しました。
両ミーティングにおいて、前回のニュースレターでご紹介したWAM(社会福祉医療機構)からの助成で行っている「離婚家庭に育つ子どもたちへのサポート事業 -別居親子間交流援助プログラム作成のための現状調査-」の進捗状況と今後の進め方について検討し、継続して読み進めている「NYSPCC Professionals' Handbook on Providing Supervised Visitation」第4章、第5章の読み合わせを行いました。
テキストの第4章では、家庭裁判所に持ち込まれたケースに第三者立ち会いの面会(Supervised Visitation:SV)を行うことに焦点を当てて、親や子どもへ最初の聴き取り時の注意・確認点、SVを実施する前に親が子どもにSVのことを説明する際の説明の仕方、面会を仲介するスタッフ側のトレーニングや体制について述べられています。また、第5章では、DVや子どもへの虐待・親が精神病や薬物濫用などを伴っている場合など、SVを行うときに特別な配慮が必要なケースに関して具体的に紹介されていました。
助成事業は、当事者の方々にお子さんと元配偶者との面会交流についてどのように考えておられるか、ご自身のご経験、今後どのような支援があったらよいと思われるか等を伺うアンケート調査の内容と配布先を検討し、法学・医学・社会学・心理学・社会福祉等の各専門職の方々に対して、現状における面会の可能性と必要性や、離婚家庭に育つ子どもたちへの支援についてご経験を伺うインタビューの実施状況について情報共有しました。現在、関係機関の方々や当NPOの理事にもご協力いただき、みなさんのご厚意を感じながら調査を行い、今後具体的に実践していく方法についてイメージが湧いてきています。協力者のみなさんのそれぞれの立場から熱心なお話を聞かせていただくことで、自分達の仕事観や生き方についても考えさせられるような気がしています。
今後も事業をすすめていきますが、子どもへのサポートや調査に関心のある方、また当事者アンケートやインタビューにご協力いただける方がいらっしゃいましたら、vi_prject@yahoo.co.jpまでご一報ください。
(ニュースレター第13号/2005年11月)