活動会員 桑田道子
Vi-Project(ビー・プロジェクト)では、昨年度、社会福祉医療機構(WAM)より助成を受け、「離婚家庭に育つ子どもたちへのサポート事業-別居親子間交流援助プログラム作成のための現状調査-」を行い、3月に調査報告書を作成しました。
内容は、●当事者アンケート調査 ●当事者・専門家インタビュー調査 ●米国視察報告、そしてそれらの結果をふまえ、今後Vi-Projectとして提供していく●「サポートのプラン」「ルール」となっています(便宜上、「離婚もしくは別居により、子どもが一方の親と離れて暮らしている状態を経験している親」を当事者と呼んでいます)。
インタビュー調査
・ A夫さん(40代・男性) 非同居父親/面会なし(一時有)
・ B子さん(30代・女性) 同居母親/面会なし(一時有)
・ C子さん(40代・女性) 非同居母親/面会あり
・ D子さん(40代・女性) 同居母親/面会なし(一時有)
・ E夫さん(40代・男性) 同居父親/面会あり
・ 家庭裁判所調査官5名
・ 団 士郎氏(家族心理臨床家、当NPO理事)
・ 石田 文三氏(弁護士、当NPO監事)、西村 英一郎氏(弁護士)
・ 長谷川 京子氏(弁護士)
・ 宮地 光子氏(弁護士、当NPO理事)、乘井 弥生氏(弁護士)
・ 小石 誠二氏(児童精神科医)
・ 定本 ゆきこ氏(思春期児童精神科医)
・ 棚村 政行氏(法学者)
・ 二宮 周平氏(法学者)
調査結果を検討し、07年度以降のサポート実施に向けて、今後のプランを練っていくなかで、「Vi-Projectミッション」をメンバー間で確認しあうことができました。2004年5月設立以来、海外文献を輪読し、当事者の方をゲストスピーカーに招くなどして共に勉強しつつ、この調査にあたったメンバーの後記も、離婚を経た家族、親の離婚を経験した子どもたちへの愛情のつまった、思いのこめられたものとなっています。ぜひ、NPO会員の皆様にもお読みいただき、子どもたちへのサポートにお力添えいただけましたら幸いです。調査にご協力くださいました方々にも、この場をかりて、心より御礼申し上げます。
報告書にご興味・関心のある方、子どもへのサポート、離婚・再婚といった「家族」に関心のある方はぜひ vi_prject@yahoo.co.jp までご一報ください。一緒にVi-Pを盛り上げていきましょう。
(ニュースレター第16号/2006年8月)