活動会員 桑田道子
Vi-Projectでは、産経、朝日、毎日新聞に掲載された記事より、問い合わせ、モニター応募が相次ぎ、実際のサポート業務に携わりつつあります。1~2ヶ月に1度の定例ミーティングでは、実際のケースをもとに、事前面談や面会実施への対応について、ディスカッションの場となっています。
依頼には、DVのあったケース、5年以上面会していないケース、今年審判離婚したばかりのケースなど、様々です。ひとつの家族をとりあげてみても、別居親、同居親、そしてお子さん自身の立場は大きく異なり、それぞれのニーズへの配慮が必要となります。また、Vi-Projectに依頼される方々に、直接会う度に、これまで、それぞれが積み上げてこられた感情というものがどれほど複雑かつ困難なものであるかを、そしてまたその感情が「離婚後の交流」に大きく影響を与えていることを実感します。そのような感情は抱きつつも、「子どもにとって最善の交流となるよう、そしてそれを維持できるよう」にと尽力されるご両親にとって、私たちスタッフはその葛藤を理解しつつ、ご家族が新たな親子関係、家族関係を築いていく支えとなっていけるよう、これからも努力していきたいと思います。
今後は、離れて暮らす親子が交流を持つにあたり、同居親、別居親のそれぞれに事前にお伝えしたいことをまとめたリーフレットを作成していくことも計画中です。今年度のサポート実施(モニター応募)については、次頁をご覧下さい。面会・交流のサポートを必要とされる方に、お心当たりある方がいらっしゃいましたら、12月まで応募を受け付けていますのでご紹介ください。
7月より、新メンバーが続々参加されています。参加活動会員のひとりひとりにとっても、Vi-Projectでの活動をそれぞれの学びに活かしていただき、なにか心に残るものとなるよう、充実した活動になることを願っています。まずは、おふたりの新メンバーからの「Vi-Pに参加して」を掲載します。活動への参加に興味・関心のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にvi_project@yahoo.co.jpまでお問い合わせください。多彩(そして実に多才で、とても濃く楽しい)なメンバーが、お待ちしています。
●活動会員 金巨真実
Vi-Pに参加するまでは、面接交渉の抱える問題に対し、何ができるかを考えられずにいましたが、活動を通して、自分が果たせる役割が具体的に見えてきた気がしています。子どもの権利という視点から面接交渉を考え、心理・福祉・法などの多面的・総合的視点からよりよいサポートが出来るようにこれから頑張っていきたいと思います!!
●活動会員 中川悠美
Vi-Projectに参加させていただくことになり、改めて家族や親子について深く考える機会となりました。離婚により一方の親と子が離れて暮らすことになっても、親と子がより良い親子関係を築き、子が父母どちらの親からも愛情を感じながら成長してくれるよう、少しでもお役に立てればと思います。
(ニュースレター第17号/2006年11月)