活動会員 桑田道子
現在、Vi-Projectでは、昨年度のパイロット事業で直接支援にあたったケースへの継続支援を行いつつ、来秋よりスタートする非営利有償事業のための準備に尽力しています。Vi-Projectで提供していくサポート内容、料金体系、相談システム…とひとつひとつ、メンバー内で確認していく作業は、あらためて、離婚家庭のニーズと、そのニーズにいかにVi-Pとして応えていくかを検討する、とても良い時間となっています。また、迷うときには、必ず立ち返ることのできる「ミッション(先号のニュースレターでご紹介したもの)」があることも、心強いものです。具体的なサポート内容は、新しく作成するリーフレットでご覧いただくこととし、今回は、夏に予定しているワークショップのご案内をさせていただきます。
離婚後、離れて暮らす父親と子どもとの交流について勉強する会
日 時 :2007年9月23日(日)14:00~16:00
会 場 :北区民センター(JR天満駅、徒歩2分)
内 容 :講義(参加型ワーク含む)+フリートーク
参加費 :2000円(資料「離婚と子育て」、茶菓)
定 員 :10名(託児有)
講義では、「離婚が子どもに与える影響を、発達段階別に理解する」といった、知識や情報を得るプログラムとともに、参加型ワークを通して、怒りや嘆きの感情などを体験し、離婚家庭における『共同子育て<Co-Parenting>』の可能性について、皆で、考えてみるきっかけになれば良いと思っています。
離婚自体には納得もしているし、望んだ結果ではあるけれど、子どものことを考えると、離婚に罪悪感や迷いが生じる。同じ立場の人がおらず、安心して相談できる人もいない。そういった母親同士が出会え、交流できる場となることにも意義があると考えています。まずは、子どもと共に住んでいる母親限定の単発実施ですが、将来的には、父親のグループ、男女別ではなく、「養育・非養育別」でのグループなど、開催していきたいですね。
前例のない対人援助フィールドですから、試行錯誤しながら、少しずつ足を進めてきました。チャレンジ&トライ&エラーを繰り返しつつも、サポートの存在を喜んでもらえたとき、支援策が形になってきたときは、とてもやりがいのある、ワクワクがたくさん待っている分野です。離婚後の家族への支援に関心のある方、援助プランの企画・運営に興味ある方はぜひ一度、ご連絡ください。
(ニュースレター第20号/2007年8月)