正会員 桑田 道子
モニター実施後、有償事業をスタートさせて1年半が経ちました。様々な機会をもって、いつも活動をご支援いただき、ありがとうございます。
モニター開始時には、新聞掲載等のおかげで数ヶ月の間におよそ100件にわたる具体的な問い合わせ・相談をいただき、そのうち実際の面会実施、面会支援につながったのは1割ほどでしたが、スタッフの数が限られているなか、1件、1件困難を抱えていらっしゃるケースへの対応は非常に難しいものでした。ですから、有償事業をスタートさせてからは、お話をいただいても、新聞やテレビの取材は引き受けられないことがいくつかありました。
今年度に入り、より細やかにサポートできるよう、スタッフ増員という課題はありながらも、少しプロジェクトが落ち着いてきたこともあり、今回、新聞に掲載いただく話を進めることにしました。
→掲載紙(全国版での掲載)
今回の記事は、コメントが一言あるだけですし、直接的なプロジェクトの内容紹介にはなりませんでしたが、掲載後、電話での問い合わせを受けていないにもかかわらず、記事を読まれた同居母親、別居母親、別居父親、弁護士、別居祖父母から十数件の問い合わせがあり、その多くが、プロジェクトのサポート対象にあてはまるものでした。
このような機会を通して、サポートを必要としておられる方々の声を直接聞くことができ、プロジェクトで力になることが出来れば、と思うと同時に、離婚後、子どもと会えなくなってしまった別居親や、元夫婦間でスムーズな話し合いが出来ず、お互いに相手の生活リズムを考慮しない攻撃を重ね、毎回ストレスを感じながら面会実施している父母たちの存在をあらためて実感しています。
社会への提言(アドボケート)はVi-Projectミッションのひとつに挙げていながら、広報に力を注ぐ余裕のない状況でしたので、やはり、必要としている方へサポートが届くよう、広報活動も意識していかなければいけないと思っています。
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ひとつ、このところ実際の面会支援で心がけていることがあります!それは、折を見て、別居親子さんの写真を撮ることです。面会時には、親子のみで会っていることが多く、写真を撮りたくても親御さんはほかの人に頼まなくてはいけないことも多いですから、行きや帰りにスタッフが撮影できると喜ばれますし、なによりも嬉しそうにニッコリ笑っている子どもたちの笑顔に、私たちスタッフも力をもらっています。
これから夏休み!Vi-Projectも忙しくなります。
「会えないパパに聞きたいこと」太郎次郎社エディタス様より寄贈いただきました
ママとパパ、どうして別れたの?」 文: 新川てるえ |
パパとママが素敵な恋をして、そして、自分が生まれた。自分は愛されて、愛のなかで生まれた。そう実感できることがどれほど子どもにとって大切なことかと思います。親子で話しあうきっかけに!
(ニュースレター28号/2009年8月)