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DV子どもプロジェクト
5.児童館派遣プログラム実施活動報告/2003年8月

正会員 原田光恵

子どもプロジェクトの活動のひとつとして、子ども向けプログラムを実施しています。このプログラムは、自分も他者も大切にすることを理解し、何かあったときに暴力以外の方法で問題を解決に向かわせる力を育てたいという願いを込めて、虐待・暴力に対する予防啓発活動として行なっています。

この度、その活動の試みとして、夏休みに京都の児童館の子どもたちへ、3日間に渡りプログラムを実施する機会に恵まれました。1回50分のプログラムに、毎回30名程の子どもたちが参加してくれました。多くの子どもたちとの時間の共有にご協力頂いた児童館の先生方へ感謝の気持ちで一杯です。

今回のプログラムは、子どもたちが自分の気持ちを大切にしながら、相手の気持ちも大切にするコミュニケーションの方法を、ゲームや、パペット人形を使ったロールプレイを行ないながら学んだり、自分自身にストレスを感じたときに、自分で身体と心をゆったりすることが出来る方法(ストレスを軽減する方法)を、実際に子どもたちと、身体を動かしながら学ぶことを目的としました。

最初子どもたちは、私たちを見て“何が始まるんだろう?”という不思議そうな表情をしていましたが、緊張をほぐすためのゲームを導入してから様々なアプローチでプログラムを進めていくと、少しずつ興味が湧いてきた様子でした。また、ストレスについての話しでは、“こういうときにストレスを感じるよ”と具体的に話してくれる子どももおり、現代の子どもたちが、さまざまなストレッサー(イヤだな、こわいな、などを感じる刺激や出来事のこと)を抱え、しんどい思いをしているんだな、と私たち大人が改めて感じる一コマもありました。

今回のプログラム提供は、子どもプロジェクトのメンバー3人で出向きました。実施メンバー2人の感想を紹介します。

■活動会員

最初の日は「感情」に焦点を当てて行いました。色んな感情の顔を書き込んだボールをそれぞれの場面で渡す「気持ちのキャッチボール」や、パペットを使って約束をすっぽかされた時に、どんな言い方でどんな気持ちになるのかを、寸劇を見て一緒に考えてもらいました。子ども達にとって、パペットと人で見る劇は興味津々のようで、それぞれのパペットに興味を持ちながら、どの言い方が良いのか考えてくれました。

2日目は「ストレス」について行いました。ストレスがどんなものなのか、ストレスに気づくことの大切さ、ストレスを緩和するための呼吸法などを実習しました。ビー玉を片方だけ持った手がそれを落とすまいとするあまりそちら側の手が下がっていくという実習では、力が入りすぎてなかなか下がらないというハプニングもありましたが、寝転がって腹式呼吸をした時は楽しそうであり、「やってみてホッとした」という意見も聞かれました。

3日目は「コミュニケーション」について行いました。震源地ゲームでリーダー役の子どもの個性が発揮され、大いに盛り上がってから、指示通りに絵を描いて、それぞれの受け取り方の違いを確認するという実習に入り、熱心に取り組んでくれました。3日間を通して、子ども達は、おおむね真剣に取り組んでくれ、館長先生からも子ども達が楽しく取り組んでくれたのが良かったと好評でした。

■活動会員 諏訪絵里子

今回、この児童館プログラムに、3日間ともたくさんの子ども達に参加してもらうことができ、それだけでもとても嬉しく思いました。子ども達全員の興味・注意をプログラムの内容に惹きつけておくというのは、想像以上に難しかったですが、それでも、それぞれの子ども達が、その子なりの素直な反応を示してくれました。

私たちの質問に一生懸命答えてくれたり、考えてくれたり、ゲームになると大笑いをしたり。今回、とにかく子ども達に楽しんでもらいたいというのが自分の中での目標でしたが、少なくともそれは達成されたように思います。
児童館の先生方からも非常に厚いご協力をいただき、プログラムを最後までやり遂げることができたのも、先生方の協力があればこそでした。反省点はいくつかありますが、是非、次回に繋げていきたいと思います。

子ども達の笑顔を見ながら、このプログラムが自分や、人の気持について考えるきっかけになっていってくれれば、言うことはないと思いました。子ども達にとっては、対人スキルや自己表現の重要性というのはまだまだピンとこないことなのかもしれませんが、何かちょっとしたことでも、どんな形ででも、心にのこってくれればと思います。

5.JPG

コミュニケーション・スキルを学び、実生活に活かすのは、私たち大人の課題でもありますが、プログラムを通して今後のより良い人間関係づくりを築くきっかけを、子どもたちに伝えていきたいと考えています。
 このプログラム実施については、冬休みにも行なう予定です。今後も、子どもたちにプログラムを提供する機会があればと希望しています。

(ニュースレター第5号/2003年11月)

 

 


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