子どもとお母さんのための安心とつながりを育むプログラムに向けて
第3回『ボランティア・スタッフ養成講座』を実施しました!
活動会員 渡邉佳代
今年の2月から3月に開催する来談プログラムに向けて、昨年の12月10~11日に、第3回『ボランティア・スタッフ養成講座』を実施しました。講座では、プログラム・スタッフが、来談・派遣プログラムでの実践を報告し、今回はプログラム場面でのロールプレイも行いました。また、理事長村本が子どものトラウマと心理的影響、NPO法人いくの学園の林久美子さんがシェルターでの母子の様子を報告され、6コマでは足りないかな?と感じるほど、理論と実践を幅広く学び、密度の濃い講座となりました。
今回は9名の方が参加してくださり、この講座の修了生は、これまでに40名となりました。特に今回は、遠方からお越しくださった方や、スタッフ登録を希望される方が多かったようです。また、毎年11月から京阪神の関係機関や臨床系大学院に講座のご案内をお送りしているのですが、それを見て参加してくださる方が年々徐々に増え続けていて、社会に向けて情報発信し続けていく意義を改めて感じました。
今年も新スタッフを迎え、次はいよいよ来談プログラムの実施です。昨年は残念ながら、参加母子が集まらずに開催できませんでしたが、ニーズを持つ人たちに情報発信し続けていくことによって、当事者や援助者の方々へのエンパワメントの一助になればと願い、息長く着実に活動を続けていきたいと思います。
参加者のアンケートから
◆トラウマについての講義が分かりやすかったことと、理論と実践から考えられた厚みを感じました。実践されているプログラムが、その方の状況や特性によって柔軟なところに感激しました。(匿名)
◆色々な話が聞けて大変勉強になりました。グループのロールプレイは、今までやったこがなかったので、とても良い経験になりました。数人の方から、それぞれ違った角度からお話していただけて良かったです。(ひまわり)
◆2次3次予防はもちろんのこと、1次予防の大切さを知ることができました。具体的な活動や支援を知ることができました。理論講座で知識として頭で理解し、ロールプレイで体・感情で理解し、具体的な事例やお話を聞くことで、それまでの理解を再認識し、刻み込むことができたと思う。(中村昌美)
◆理論、具体例、ロールプレイ、動作法、現場実践からの報告事例と、多面的に学び、理解できるようにプログラムされていました。参加者1人1人の話を受容的、肯定的に受け止めていただき、とても安全で居心地の良い場でした。(K.M)
(ニュースレター第14号/2006年2月)