正会員 渡邉佳代
2007年12月8日、9日の2日間に渡って、今年度も「ボランティア・スタッフ養成講座」を実施しました。この講座は今回で5回目を迎え、1回目の受講生が今では講座の運営スタッフを行い、私たちもDV子プロといっしょに成長してきたのだなぁ…としみじみ。今回は8名の方が受講してくださり、講座の修了生はこれまでに59名となりました。
講座では、プログラム・スタッフがDV子どもプロジェクトの実践報告と、プログラム場面でのロールプレイを行い、理事長の村本がトラウマの心理的影響の講義とタッピング・タッチの実習を行いました。また、NPO法人いくの学園のサポーターであり、一時保護施設の心理カウンセラーをされている林久美子さんが、トランプゲームや事例を交えて、シェルターでの母子の現状を紹介してくださいました。
例年より、やや少なめの人数でしたが、その分、アットホームな温かい雰囲気でよかった、温かさとつながる体験ができたと感想を寄せていただき、最後のスタッフ登録説明会には、受講生全員が残ってくださいました。私たちが大切に育んできたつながりと安心を少しでも感じていただけたのかな、と大感激!毎年、スタッフも受講生のみなさんから熱意や温かさをいただき、これからもがんばろう!とエンパワーされる楽しみな講座です。
【参加者のアンケートから】
◆漠然とした興味(DVやDV支援について)で参加させてもらう中で、DV支援についてはもちろんのこと、援助者としての心がまえや、自分のクセ、自分の主体性など、自分の根幹に関わる学びが得られたように感じます。理論と事例、またロールプレイなど頭でっかちにならない体験知を伴う学びを得られたことがよかったです。(匿名)
◆少人数ではじめとても緊張しました。でも、スタッフの方が見守ってくださったので、すぐにリラックスできました。DVや虐待のことは、大学の授業でよく話を聞いていましたが、改めて、別の角度から聞くことができてよかったと思います。子ども支援を大切にされているところが共感できて、それだけで来た甲斐があったなと思いました。転移・逆転移のロールプレイやトランプゲームはとても気づくことが多かったです。(マコ)
◆1日目は自分のくせや、思いに気づき、しんどくなりました。知識をたくさん取り入れて、何がしたいの?何ができるの?という自分とのたたかいをしていました。2日目に疑問をぶつけて、いっきに気持ちが晴れたように思います。DVや虐待のメカニズム、事例もさることながら、ケアとは何か少し理解が深まってよかったです。(匿名)
◆トラウマ、虐待にはとても関心があり、いろいろな話を聞けてよかったです。援助者としての役割について、再度考えてみることができました。(Y.S)
(ニュースレター22号/2008年2月)