正会員 渡邉佳代
DV子どもプロジェクトでは、2007年8月から、あるDV支援団体で毎月1回、派遣プログラムを行っています。プログラムは90分の母子並行プログラムで、子どもグループでは、絵本の読みあいやアロマ粘土、天使の粘土を行い、お母さんグループでは、アロマ・ハンドマッサージやタッピング・タッチを行っています。
毎回、1~4組ほどの母子が参加してくださり、何度も継続して来てくださる方もいらっしゃいます。ほっこりした時間の流れの中で、参加者の方がそれぞれ思い思いに時間を過ごします。終わりには、プログラム中に作った名札や粘土を子どもたちが大切そうに抱え、お母さんたちも「何かが解決したわけではないけど、ほぐれました!」と晴れやかなお顔で帰られるのが印象的です。
昨年の12月には、DV支援団体のクリスマス会に子どもグループ担当として参加し、クリスマスカードを作ったり、体を使ってめいっぱい遊んだり、ケーキを食べたり、サンタさんの突然の登場にびっくりしたり!…と、楽しいひと時を過ごしました。
DV支援団体からは、「子どももお母さんも大変喜ばれている。特にお母さん方は日ごろ話を聞いてくれる人がいないので、こうした場を設けることで自分を解放され、良い時間となって助かっている」と感想を寄せていただきました。また、参加された方やDV支援団体から、「怒りのワークをしてほしい」「思春期向けのプログラムもしてほしい」など、ご意見をいただき、継続したプログラムの中で関係を築いていくことや、現場の声に耳を傾けていくことの重要性を感じています。
DV子どもプロジェクトでは、今年度も多彩な(!)新スタッフを迎え、それぞれの持ち味を活かしながら研修を重ね、プログラムや支援の幅を広げていけたらな、と願っています。
(ニュースレター22号/2008年2月)