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DV子どもプロジェクト
21.派遣プログラム実施報告&報告書を作成しました

活動会員 渡邉佳代

 

酷暑もようやく過ぎ、DV子プロも熱い夏を乗り切りました。年々、DV子プロの活動が活性化し、スタッフも力をつけていっている様子を実感します。7月8日のミーティングでは、この1年に渡って、「2006年度ドコモ市民活動団体への助成金」を受けて活動してきたことの総まとめ、派遣プログラム実施に向けての打ち合わせや、報告書の執筆担当の最終確認を行いました。

 8月のミーティングはお休みでしたが、その分、各スタッフともにお盆休みを返上(?)して、この1年の取り組みを報告書にまとめるのにおおわらわ!それと並行して、8月26日には、あるDV支援団体にお邪魔し、子どもにはアロマ粘土と絵本の読みあい、母親にはタッピング・タッチやアロママッサージという、母子並行プログラムを行いました。母子ともにプログラムは好評で、今後も月1回ほど、継続していく予定です。(派遣プログラムの様子については、後のスタッフ感想をご覧ください)

 さて、このNLがみなさまのお手元に届く頃、私たちの1年間の取り組みをまとめた「DV家庭に育った子ども支援の試み~派遣プログラムの展開~報告書」も出来上がっています!この報告書は、シェルターやステップハウスなどのDV被害者支援の現場で使いやすく、知恵や工夫のつまった母子支援プログラムを紹介しています。報告書をご希望の方は、当NPOまでお問い合わせください。お待ちしていますね!

 

~派遣プログラム・こどもグループの感想~

●活動会員 小川絵美

 今回のプログラムで、私はファシリテーターを担当したが、特に子ども向けのプログラムでは臨機応変に動くことが大切だと思った。ある程度スタッフが場を引っ張っていくことも必要だが、子どものペースに合わせることは、このようなプログラムの場合もっと重要であるように思う。これまでに自分らしく生活すること、自分が尊重される存在であることを実感できることが少なかった彼女たちにとっては、なによりも安心する場、自分のペースで行動できる体験というのはとても大事な体験になるのではないだろうか。

 また、普段の生活の中で、お母さんがどれだけ笑っているかは子どもにとってはとても大事なことである。別室にいたお母さんたちの笑い声に反応して、1人の子が「あっちうるさいなあ」ととてもうれしそうに言っていたのが印象的だった。子どもの言葉に「お母さん楽しそうだね」と返すと、その子は安心したのか、また粘土をこね始めた。子ども向けプログラムそのものだけでなく、母親向けプログラムが子どもにとってもこのような間接的な効果をもたらすことがわかった。

 

●活動会員 岡原圭佑

 私はこどもグループを担当した。最初の自己紹介ではぎこちない顔をしていた子どもたちも、アロマ粘土をこねているうちによく話し、動き回るようになり、とても楽しい時間であっという間に過ぎていった。日々緊張している中で今日のようにほっとできる時間があることは、母子にとってはとても貴重なことだったのではなかろうか。危機介入も大事だが、それだけでなくこうしたほっこりできる時間や場を提供できることも必要な支援だと実感した。

 また、厳しい現実に分からないなりも身を置かれてしまっている子どもたちだが、そのような様子をあまり感じさせなかった。現在の様子や普段の様子、そして子どもの心の中までは分かることはないが、それでも子どもが本来持っている「元気に生きる力」というものを感じた。

 

~派遣プログラム・おとなグループの感想~

●活動会員 宮本・李・陽子

 私は二木さんとともに母親プログラムのスタッフとして参加させていただいた。トークの合間にスタッフがさり気なく「肩など凝っておられる方はいますか」などと聞き、参加者へのタッピング・タッチに移っていくような介入を始めた。円の真ん中に置いたアロマオイルに参加者が徐々に気づき興味を示し始めた頃、スタッフからの声かけで、アロマオイルでのハンドマッサージを始めていった。タッピング・タッチ、マッサージに入りだすと、参加者の顔に少しずつほっとしたやわらかな笑顔が見られ、「気持ちがいい」「アロマの香りが心地いい、楽になってきた」という声も出始めた。

 「当事者同士、本音を話せる場があってよかった、アロマオイルが気持ちよかった、また機会があれば知人に声をかけて来たい」という声が多く、初めての母親プログラム体験を終えた私たちスタッフもほっとした心地になった。

 

●活動会員 二木博子

 グループプログラムへの初参加の感想として、参加者の中にもいろいろな方がいらっしゃるため、とにかく場の雰囲気がどのようなものになるか、各参加者がその場における自分のポジションをつかむまで、私が落ち着かない気持ちであった。しかし、グループなりのよさもあった。自分では発言しにくいことを他の参加者が言うことにより、それに大きく共感したり、言いたいことを発言できるようになったりと、参加者間に動きが感じられ、それは参加者を場になじませるのに大きく役立っていたように思う。

 はじめの自己紹介では「今回は子どものため」と言い、自分のために参加したのではない参加者が、徐々に自分の心配事や過去の出来事について話す様子に、やはり母子平行の心理的プログラムの必要性を感じた。それはきっと「子どものため」にも必要なのであると思う。子どもは親から大切な存在だと思われ、大切にされることで安定を得るが、親が自分自身を大切にすることも、子どもにとっては重要なことなのではないだろうか。

 

(ニュースレター第21号/2007年11月)


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