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DV子どもプロジェクト
43.新しいスタッフを迎えて

理事 渡邉佳代

DV子どもプロジェクトでは、2013年1月に毎年恒例のスタッフ・オリエンテーションを行い、2~3月には以下の派遣プログラムを実施しました。

表4.JPG

 

今年度は、団体で年6回(隔月1回)、施設で年4回の計10回の派遣プログラムを予定しています。昨年12月のボランティア・スタッフ養成講座で新たなメンバーを迎え、4月から立命館大学からの実習生を新しく迎えます。新年度に向けて、どんなチームになっていくのか、これから楽しみです!

 

■1月スタッフ・オリエンテーション

12月の養成講座の受講者から2名の新メンバーを迎え、スタッフ8名でオリエンテーションを行いました。普段の活動ではじっくり時間を取ることができないので、オリエンテーションでは「活動の手引き」を基に目的を共有し、普段の活動を振り返ります。今回は、事前にメンバーそれぞれで活動を振り返るためのアンケートを行い、それを持ち寄って、ボランティアとして活動すること、日常的な関わりをベースとしたプログラムの意義、親子との関わりの軸である「安心・つながり・表現」、そしてスタッフ集団の軸である「つなぐ・つながる」について、それぞれの思いを共有しました。また、子どもとの関わりで困ったことを共有する中で、改めて、子プロが子どもとの関わりで何を大切にしていきたいか、何が支援になるかを考える機会になりました。

 

ボランティア活動は、個人の自由意志に基づく自発的行動を指しますが、個々の自発的行動は前提としてあるのではなく、チームとして活動し、成長する中で芽生えてくるように感じています。これまでの活動を通して気づいてきたことは、①活動の目的を常に意識してメンバーと共有していくこと、②スタッフが互いに支え合い、学び合えるような「つながる」場を設定して働きかけること、③先輩スタッフから後輩スタッフへの知恵と経験の受け渡しのシステムづくり、④スタッフ同士でプログラム評価を共有することが、スタッフそれぞれの主体性や創造性、リーダーシップを育くんできたように思います。そうした環境をどのように創り出していくかを、これからも模索し続けていきたいと考えています。

 

オリエンテーションの後半からは、派遣プログラムを一緒に行う施設職員さんにお越しいただき、1年間のプログラム評価を行い、今後のプログラムのニーズを伺いました。施設では子どもの低年齢化が進んでいて、年齢に応じた言葉かけやプログラムの意味づけが必要であること、また体を使った遊びが好評であることを共有しました。ニーズに合わせて、今年も新しいプログラムをメンバーとともに企画していきたいと思っています。

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パペット劇を用いて、子どもへの支援を考えます。

 

■2月『何が飛び出す?不思議なパイプ』

紙コップとストロー、傘を入れるビニール袋を用いた工作遊びには、4名の子どもたちが参加しました。実はこの不思議なパイプ…ストローに息を吹き込みながら、呼吸法の練習ができるのです!ゆっくり息を吐いて、吸って…楽しみながら、腹式呼吸を身につけることを目的としたプログラムなのです。それぞれに思い思いの絵を紙コップやビニール袋に描き、作品のシェアでは子どもたちの歓声が飛び交いました。

子プロでは、新メンバーが初めての派遣プログラムに参加したのですが、ドキドキしながらも子どもと一緒にプログラムを楽しむ中で、新メンバーの笑顔が増えていきます。スタッフも子どもと一緒に「安心・つながり・表現」を体験していくことが、子どもの「安心・つながり・表現」を守る枠になっていくように感じています。

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ストローに息を吹き込んで…  何が飛び出すかな?  びっくり!不思議なパイプです。

 

 

■3月『新聞ポイポイ』

施設での派遣プログラムは母子並行で行い、子どもプログラムには11名、おとなプログラムには5名の親子が参加しました。子どもプログラムでは、古新聞を使ってボールと輪っかを作り、輪投げ遊びを楽しみました。施設からの依頼は、「楽しみながらストレス・マネジメントを身につけること」。ストレス・マネジメントには、体を緩めてホッとリラックスする方法と、体を思いっきり動かしてすっきりする方法の2つがあり、それぞれをリラクセーション、アクティベーションと言います。

普段に実施することが多い呼吸法の魔法の風船は、リラクセーション(緩める)ですが、今回の新聞ポイポイはアクティベーション(身体活性化)です。「皆がイライラ、プンプン!したときに、どんなことをしたらすっきりするかな?」と子どもたちに尋ね、コーピングを出し合います。「古い新聞でビリビリ、くしゃくしゃするのも、気持ちがすっきりするよ。今日は古い新聞を使って、体をいっぱい動かして、すっきりしてみよう!」とプログラムが始まります。今回は子どもたちが輪っかをつなげて大きくしたり、自由に遊びが展開して、一緒に参加した施設職員さんも「楽しかった!」と喜んでくださいました!

 

 

■7月コミュニティ心理学会での発表に向けて

7月13日(土)、14日(日)に、慶應義塾大学日吉キャンパスにて、コミュニティ心理学会が行われます。昨年の年次大会の発表チームでも感じたことですが、機会を設けて活動を振り返り、活動の意義を見直していくことは、個々の臨床資質とチームワークの向上につながるように感じています。現在は発表チームを結成して、

●ボランティアとして参加すること

●チーム作り・他職種との連携

●コミュニティにチームで出向いて被支援者のニーズに沿った支援を行  う子プロの意義や活動内容

●活動を通して見られた子どもたちの変化

●一度切りの支援も、積み重なって次へつながる小さな貯金となること

…などに焦点を当て、これまでの活動を振り返って問題意識を明らかにしているところです。

 今回の学会発表では、一緒に派遣プログラムを行う施設職員さんとともに発表する予定です。どのように子プロの発表と絡められるか、現在打ち合わせを進めています。次回のニューズレターでは、発表に向けた準備過程で子プロメンバーの意識がどう変わっていくか、その成長についてもご報告できると嬉しいなと思っています。どうぞお楽しみに!

 

 

(ニュースレター43号/2013年5月)

 


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    • 人もねこも一緒に支援プロジェクト(4)
    • 夏(春)の交流会報告(16)
    • 団士郎理事「家族日記」(1)
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    • 支援者支援プロジェクト(4)
    • 年次大会報告(13)
    • グループファシリテーター養成講座(14)
    • 援助者研修「怒りのコントロールを学ぶグループ」プログラム実践者養成講座(17)
    • ワーキングマザーのためのストレス・マネジメント講座(4)

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