理事 渡邉佳代
7月に日本コミュニティ心理学会で自主シンポジウムを行いました。子プロでの10年の活動を振り返って検証し、広く社会に発信していくこと、そしてフィードバックをいただくことで、改めて子プロの意義を考える機会になりました。
コミュニティ心理学が、従来の伝統的な心理学モデルと異なるのは、実践したことを振り返り、「じゃぁ、これからどうするの?」と、もう一歩踏み込んでアクションを起こすという、「社会変革」をミッションとしています。つまり、臨床家もコミュニティをつくり出す主体として、コミュニティをより活性化させ、ポジティブな変革を生み出すようなアクションを起こすことが重視されます。
子プロはこの数年、チームやコミュニティがより活性化するよう、コミュニティ感覚の向上を目指して、メンバー同士や親子との関わり合いを重視したチームづくりに取り組んできました。この取り組みを通して、「関われば自分たちも得なんだ!」と思えるような機会をより多く設けること、自分たちが楽しみ、自分たちがやっていることを魅力的に発信していくことが、チームやコミュニティにとって良いインパクトとなり、チームメンバーや親子にとっての「安心とつながり」の場を生み出してきたように思います。
こうした輪がより広がっていくようなアクションをどのような形で発信していけるか、子プロでは今後もチャレンジし続けていきたいと思っています。
7月に慶應義塾大学日吉キャンパスにて、日本コミュニティ心理学会第16回研究大会に参加しました!大会では、『DVシェルターとNPOの協働から、組織・チームづくりを目指して―派遣プログラムの実施・継続を通して』と題して、施設職員さんたちと自主シンポジウムを行いました。 左は、子プロの発表メンバーと、司会の当NPO理事長の村本邦子先生、コメンテーターの高畠克子先生(東京女子大学)。
【2013年7月~9月の派遣プログラム】
(ニュースレター45号/2013年11月)