活動会員 河本尚佳
2月21日のタッチドローイングのワークショップに参加した。まず、初めにグループになり、お互いの体をマッサージすることを行った。マッサージを受けることで、体の緊張が少し緩まっていったように思う。次に、体を動かすことや、声を出すことを行った。タッチドローイングというものが、どのようなものか想像がつかず、緊張していたが、体を動かすことや、声を出しているうちに緊張がほどけていったように感じる。緊張がほどけていき、自分が今どのような気分なのか、体の感覚はどのような感じなのかなどが分かるようになっていった。
その後、タッチドローイングに移った。タッチドローイングは、まず、新聞紙を敷いて、その上に半紙とクリアファイル、絵の具、ローラーを置く。クリアファイルに絵の具を出し、ローラーで伸ばす。そこに半紙を置き、色を移すというものである。色を移す際、自分が強く半紙を押すと、濃い色が半紙に移るが、弱い力で半紙を押すと淡い色が半紙に移る。このように、色の濃さの変化も楽しめるものであった。
タッチドローイングは、静かな空間の中で、自分1 人で作品を作っていくため、久しぶりに自分自身に目を向けているような感覚になった。また、クリアファイルに絵の具を出し、ローラーで伸ばす時は、無心になり心がすっきりするような感覚になった。このように、どんどん作品を作っていき、10 枚程作品が出来上がった。出来上がった作品は、色合いも濃さも異なり、見ていて楽しい気持ちになった。そこから、お気に入りの作品を5 枚選び、物語を作った。選んだ作品を見ると自分が今どんな気分なのかを知ることができたように思う。また、作った物語からも、自分の気持ちを知ることができたように思う。
タッチドローイングは、自分の気持ちを知るための手がかりになり、癒しの効果があるように思ったため、臨床現場で言葉で自分の気持ちを上手く表現できない人々にはもちろん、支援者側が自分たちを支援する際にも使うことができると感じた。
【2016年2月~5月の活動】
2 ヶ所のD V シェルターにて派遣プログラムを実施しました。この間、団体では2 回実施、子どもはのべ1 名が参加しました。施設では1 回実施、子どもは8 名、おとなは2 名が参加しました。2 月2 1 日( 日) には、長年アメリカで表現アーツセラピストとして活躍されてきた笠井綾さんをお招きし、「タッチドローイングを用いた支援者のためのセルフケア」をスタッフ研修として行い、5 月2 2 日( 日)にはスタッフミーティングと子どもとの関わりについて研修を行いました。
ステージ・ピクチャー!
タッチドローイング
(ニュースレター51号/2016年7月)